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モシリュウ : ウィキペディア日本語版
モシリュウ

モシリュウ(茂師竜)は、1978年に岩手県岩泉町のモシ(茂師)で発見された恐竜化石である。竜脚類上腕骨の一部が発見された。化石の状態の悪さから種同定も記載もされておらず、学名はない。「モシリュウ」は通俗名である。
==発見==
日本では1934年に、当時日本領であった樺太からニッポノサウルスが発見されていたが、中生代には日本列島は形成されておらず大部分が海で、恐竜は生息していなかったので、日本では恐竜化石は発見できない、との先入観が学界を支配しており、恐竜化石は探求されなかった。1960年代には九州でカモノハシ恐竜の化石の産出が、1970年代には北海道で大型肉食恐竜とされるエゾミカサリュウの発見が報じられたが、前者は哺乳類の化石、後者はモササウルスの化石を誤認したものと判明した。
モシリュウは日本国内で発見された化石としては初めて恐竜と確定したものであり、これにより日本でも恐竜化石の存在が認められ、その後の全国各地での恐竜化石発見のきっかけとなった。
モシリュウが発見された地層は、白亜紀前期に形成された宮古層群であり、浅海から淡水域にかけて堆積した地層である。この宮古層群の軟体動物化石の研究を行ってきた東京大学理学部教授(当時)と、調査に同行した国立科学博物館研究員の2人が発見者となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「モシリュウ」の詳細全文を読む



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