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モスクワ地下鉄()は、正式名称をモスクワ地下鉄公社()と言い、ロシアの首都モスクワの地下鉄である。1957年から1992年までレーニン記念モスクワ地下鉄()と称した。世界の地下鉄の年間輸送人員においては、世界一の東京の地下鉄に続いて利用客の多い地下鉄となっている。 多くの駅で社会主義リアリズムの様式に沿った豪華な装飾が施されていることでも知られており、他国の地下鉄とは対照的に美術館または宮殿のような雰囲気である。 今までに多くの駅名が変更されており、数回に亘って改名された駅もある。当初は、モスクワ地下鉄自体も、敷設に寄与したラーザリ・カガノーヴィチの名を冠していた。 == 概要 == モスクワ地下鉄は、12路線、総延長293.1kmで(2008年現在、軽地下鉄を含む)、平日には800万から900万人が利用する。全ての路線に番号がふられている。5号線の環状線はおよそ20kmの環状路線で、11号線のブートフスカヤ線とL1号線のカホーフスカヤ線を除く全ての路線と接続している。 放射線では、モスクワ中心部の駅に向かって運転する際、男声の案内放送が流れ、中心部から遠ざかる運転の際には、女性の声で案内放送が流れる。環状線では、右回りの運転で男声、左回りの運転で女声の案内放送が流れる。 駅の大多数は地下に存在するが、以下に例外を記す。フィリョーフスカヤ線(4号線)には、ストゥジェーンチェスカヤ駅からクーンツェフスカヤ駅までの7駅に亘る長い地上区間がある。軽地下鉄のブートフスカヤ線(11号線)は3分の2が地表を走り、ウーリッツァ=スタラカチャーラフスカヤ駅が唯一の地下駅である。地上区間があるのは、タガーンスコ=クラスノプレースネンスカヤ線(7号線、ヴィーヒノ駅が地上駅)、アルバーツコ=ポクローフスカヤ線(3号線、イズマーイラフスカヤ駅が地上駅)である。 また、モスクワ地下鉄には、地下鉄橋が存在する。ソコーリニチェスカヤ線(1号線)のヤウザ川に架かる橋(サコーリニカフ地区)が1つある。モスクワ川には3つの橋が架かっている。具体的には、フィリョーフスカヤ線(4号線、スマリェーンスカヤ〜キーエフスカヤ間の1937年に完成した最も古い地下鉄橋)とザモスクヴォレーツカヤ線(2号線、アフタザヴォーツカヤ〜カローメンスカヤ間)、自動車道の下層部に位置するバラビヨーヴィ=ゴールィ駅の地下鉄橋である(1958年完成。1983年から2002年まで架け替え工事のため閉鎖)。外部と遮断された地下鉄橋も3つあり、列車が橋を渡っていることに乗客が気づくことはない。カルーシュスコ=リーシュスカヤ線(6号線)のヤウザ川上、リュビリーンスコ=ドミトロフスカヤ線(10号線)のポナマルカ川上などがその種の橋として挙げられる。の上を通るアルバーツコ=ポクローフスカヤ線(3号線)の陸橋区間も地下鉄橋に分類されよう。 モスクワ地下鉄の駅名は「-スカヤ」(-skaya)で終わるものが多いが、これはロシア語の「駅」を表す単語にvokzal(男性名詞)とstantsiya(女性名詞)があり、地下鉄駅のような通常規模の駅はstantsiyaが使われるため、女性名詞を修飾する形容詞に-skayaが付くためである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モスクワ地下鉄」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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