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モースル(日本での報道などでの表記は通常モスル, , al-Mawsil, または, アッシリア語: , 'Ninewa')はイラク北部に位置する、古代のニネヴェの遺跡と世界有数の石油生産で知られる大都市である。バグダードの396km北西にあり、北緯36度22分、東経43度07分。市街はチグリス川の両岸に広がり、五つの橋で結ばれている。ニーナワー県の県都。 == 概要 == モースル市の住民はほとんどがアラブ人であるが、周囲の地域はクルド人地域になる。また主要な少数民族にはネストリウス派キリスト教徒のアッシリア人が、その他トルクメン人も住んでいる。1987年の市の人口は664,221人で、2002年の調査では1,739,800人と見積もられるほど激増した。 2014年6月に過激派組織ISILが占拠し、イラクでの重要拠点となった。 モースル一帯はクルド人も古くから多く住み、モースルも元来クルディスタンの重要都市として認識されているなど、民族的・政治的に複雑な問題も抱える。 薄地の織物モスリンはもともとこの街で作られ、名前もモースルの名に由来している。その他歴史的に重要な輸出産品は大理石である。マルコ・ポーロもこの都市を訪れ、東方見聞録で言及している。 モースル周辺は、チグリス川・ユーフラテス川の両方に潤される肥沃な平野で、アラブ人は北メソポタミアのこの地をジャズィーラ(島)と呼び、穀物や果物の豊富さを称えてきた。また、古くから石油が湧くことでも知られており、石油につかると薬効があると信じる人々が集まり、石油はタールやアスファルトの原料、また攻城戦の際、攻め手に石油を浴びせて燃やしたり、城壁を燃やして崩し城に侵入するなど主に軍事用に使われていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モースル」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mosul 」があります。 スポンサード リンク
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