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モドゥストレンス : ウィキペディア日本語版
モーダストレンス

モーダストレンス()は、間接証明(indirect proof)や対偶による証明(proof by contradiction)の正式な名称である。ラテン語で「否定によって肯定する様式」の意。後件否定(denying the consequent)とも呼ぶが妥当論証形式であり、似たような名称の妥当でない論証形式(後件肯定前件否定)とは異なる。
モーダストレンスは次のような形式である。
:P ならば Q である。
:Q は偽である。
:従って、P は偽である。〔 University of North Carolina, Philosophy Department, Logic Glossary.〕
== 解説 ==
この論証には2つの前提条件がある。第一の前提は「P ならば Q」という形式の文であり、含意を表している。第二の前提は、Q が偽であることを主張している。これら2つの前提から、論理的に P が偽でなければならないことを結論として導いている。
例えば、次のような例がある。
:ここに火があるなら、ここには酸素がある。
:ここには酸素がない。
:従って、ここには火がない。
別の例を挙げる。
:リジーが殺人者なら、彼女は斧を持っている。
:リジーは斧を持っていない。
:従って、リジーは殺人者ではない。
これらの前提がどちらも真であるとする。リジー・ボーデンが殺人者なら、彼女は斧を持っていたに違いない。そして、実際にはリジーは斧を持っていなかった。結果として、彼女は殺人者ではないということになった。論証が妥当で、前提が真なら、結論も真となる。
もっとも、殺人者が常に斧を所有しているとは限らないのも自明である。例えば、斧を借りることもできる(従って、リジーは斧を所有していなくとも殺人者の可能性がある)。この場合、最初の前提が偽であることを意味する。論証が妥当であっても、前提が偽なら結論も偽となる。
モーダストレンスは、カール・ポパー反証可能性について論じる際に使われ、有名になった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「モーダストレンス」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Modus tollens 」があります。



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