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モノケロス : ウィキペディア日本語版
ユニコーン[ゆにこーん]

ユニコーン英語 : , ギリシア語 : , ラテン語 : )は、一角獣(いっかくじゅう)とも呼ばれ、の中央に一本のが生えたに似た伝説生き物である。語源はラテン語の 「一つ」と 「角」を合成した形容詞 (一角の)で、ギリシア語の「モノケロース」〔ギリシア語 = 「一つ」+ 「」〕から来ている。非常に獰猛であるが人間の力で殺すことが可能な生物で、処女の懐に抱かれておとなしくなるという。角にはなどので汚されたを清める力があるという。海の生物であるイッカクの角はユニコーンの角として乱獲されたとも言われる。

== 形態 ==

ユニコーンは、そのほとんどが、ライオン牡ヤギ顎鬚、二つに割れた偶蹄目。よく「割れている」と誤解されるがそうではなく、ヒトで言えば中指薬指に相当する。〕を持ち、の中央に螺旋状の入った一本の長く鋭く尖ったまっすぐなをそびえ立たせた、紺色をした白いウマの姿で描かれた。また、ヤギヒツジシカに似た姿で描かれることもあった。角も、必ずしもまっすぐではなく、なだらかな曲線を描くこともあれば、弓なりになって後ろの方へ伸びていることもあり、の上に生えていることもあった。ユニコーンは、のように大きいこともあれば、貴婦人のに乗るほど小さいこともあった。時には様々な動物の体肢を混合させてできた生き物であった。ユニコーンとには医薬的、宗教的な関係があるため、の尾をつけて描かれることもあった。アジアでは時おりを生やしていることすらあった。の毛色も白色ツゲのような黄褐色、シカのような茶色と変わっていったが、最終的には、再び輝くばかりの白色となった。
中世ヨーロッパの『動物寓意譚』(ベスティアリ, ''Bestiary'', 12世紀)の中で、モノケロースとユニコーンはしばしば同じものとして扱われるが、中にはそれぞれを別のものとして扱うものもある。その場合、モノケロースはたいがいユニコーンより大きく描かれ、角も大きく非常に長い。またモノケロースの挿絵には処女が一緒に描かれていない。
フランス小説家フローベール18211880)が『聖アントワーヌの誘惑』(''La Tentation de saint Antoine'', 1874年)第7章の中で一本のを持つ美しい白馬としてユニコーンを登場させ、現在ではその姿が一般的なイメージとなっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ユニコーン」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Unicorn 」があります。



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