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モラヴィア
モラヴィア()は、チェコ共和国東部の地方。チェコ語ではモラヴァ()、ドイツ語ではメーレン()と呼ばれる。面積は約26,000km2〔稲野「モラビア」『東欧を知る事典』新版、574-575頁〕。 == 地理 == モラヴィアはドナウ川の支流であるモラヴァ川と、それに注ぐ河川の流域の一帯である〔。北西のボヘミア=モラヴィア高地がボヘミアとの、南東の、、ヤボルニーキ山脈がスロバキアとの境界になっている。モラヴァ川とオドラ川の源流が位置する谷はオドラ=モラヴァ回廊と呼ばれ、ボヘミアとスロバキアを分断している。モラヴァ川とオドラ川の河谷を通るモラヴァの門は、古来から南のアドリア海とオーストリア、北のポーランドとバルト海を結ぶ交易路となっていた〔。北海で採取された琥珀はモラヴァの門を通して地中海に運ばれ、「琥珀の道」の名前で呼ばれていた〔木内『ヨーロッパ』3、87頁〕。 モラヴィア南部からスロバキアにかけての平地にはステップ=ヒース群落が広がっていたが、人間の開発によって様相は大きく変化している〔木内『ヨーロッパ』3、89頁〕。降水量の少ない低地にはチェルノーゼムが分布する〔。 モラヴィアにはボヘミアのプラハのような中心都市は現れなかったが、チェコ共和国ではブルノがプラハに次ぐ第二の都市として発展している〔薩摩『図説 チェコとスロヴァキア』、29頁〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モラヴィア」の詳細全文を読む
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