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モルヒネ[もるひね]
モルヒネ(morphine、、発音:モーフィーン)は、アヘンに含まれるベンジルイソキノリン型アルカロイドの一種で、チロシンから生合成されるオピオイド系の化合物である。ケシを原料とするアヘンから抽出される。 強力な鎮痛・鎮静作用がある一方で依存性が強く、重要な医薬品であるとともに麻薬に関する単一条約の管理下にあり、各国で法律により厳しく管理されている。モルヒネからは、さらに依存性が強く代表的な麻薬であるヘロイン(ジアセチルモルヒネ)がつくられる。 == 医療用途 == 医療においては癌性疼痛をはじめ、各種の疾病および外傷による疼痛を緩和する目的で使用される。薬剤の剤形としては錠剤、散剤、液剤、坐剤、注射剤があり、それぞれ実情に応じて使用される。「モルフィン」「モヒ」とも言う。 軍事用途でも、戦闘により負傷した場合、強い疼痛を軽減する目的で、主に注射剤の形で使用され続けている。資格を持った衛生兵だけが携帯でき〔実際に使用する際は、場合によっては患者たる軍人や隊員自身に注射器を握らせ、他の者が介助することで体内に注入するという方法を用いる場合もある。自衛隊での訓練でもこの方法を教育する場合があるが、無論、通常はこの方法を用いる場合本人が自身に投与する余裕が無いなど緊急避難処置扱いのみ許される処置であり、厳密には医療職以外の者は投与できない。〕、トリアージを行っている間に投与処置を行うこともある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モルヒネ」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Morphine 」があります。
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