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モービー・ディック : ウィキペディア日本語版
白鯨[はくげい]

白鯨』(はくげい、)は、アメリカ小説家ハーマン・メルヴィル長編小説
本作は実際に捕鯨船に乗船して捕鯨に従事したメルヴィルの体験をもとに創作され、1851年に発表された。アメリカ文学を代表する名作、世界の十大小説の一つとも称される。たびたび映画化されている。原題は初版(1851年)の英国版が"The Whale"、米国版が"Moby-Dick; or, The Whale"であるが、その後"Moby-Dick; or The White Whale"とする普及版が多く刊行されており、日本では『白鯨』の題が定着している〔田中訳、新潮文庫版解説。〕。
== 概要 ==
本作品は、沈没した悲運の捕鯨船で唯一生き残った乗組員が書き残した、白いマッコウクジラ「モビィ・ディック」を巡る、数奇な体験手記の形式をとる。
旧約聖書の引用〔イシュメイルエイハブという人名は、聖書から取られている。こうした引用が多いことが、日本で名前が知られているほど理解されていない理由の一つである。日本で影響を受けて書かれた作品に宇能鴻一郎の『鯨神』があり、共通点、相違点については、渡辺利雄『アメリカ文学に触発された日本の小説』(研究社2014年)pp.55-77。〕など象徴性に富んでいるが、語り口は饒舌で、脱線が多い。作品の大半は、筋を追うことよりも、に関する科学的な叙述や、当時の捕鯨技術の描写に費やされている(当時の捕鯨に関する資料となっている)〔サマセット・モームは、逆に全身が純白で大自然の中に生きるモビィ・ディックこそが善であり、憎しみに駆られるエイハブが悪の象徴であると解釈している『世界の十大小説』 岩波書店〈岩波新書、のち岩波文庫〉。〕〔本作の白鯨は、全身が白くアルビノであるかのような印象を与えるが、新潮文庫田中西二郎訳『白鯨』(上)では「いちめんに同じ屍衣(きょうかたびら。死装束)色の縞や斑点や模様がある」という記述がある。マッコウクジラは加齢とともに、捕食するダイオウイカなどから付けられた白い引っ掻き傷が増え、一部の老齢個体の体色が薄くなることもある。作中では、もともと白いシロナガスクジラに関しては触れられていない。当時の捕鯨は機械油として優秀なワックス質の油を求めていたがマッコウクジラ以外からは採れない上に、アメリカ式捕鯨船の速度ではシロナガスクジラやナガスクジラには追いつけないので獲物にすることは無かった。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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