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モーメント : ウィキペディア日本語版
モーメント

力学において、原点 O から点 P へ向かう位置ベクトル \vec と、点 P におけるベクトル量 \vec との外積(ベクトル積) \vec \times \vec を、O 点まわりの \vecモーメント英語:moment)という。また、ある軸まわりのモーメントは、ある軸方向の単位ベクトルを \vec とすると、混合3重積\vec \cdot ( \vec \times \vec )
で表される。こちらはスカラー量である。モーメントは、しばしば物体の回転運動を記述する際に利用される。
== 運動量のモーメント(角運動量) ==

例えば点 P にある質点運動量 \vec を持って運動しているとすると、運動量のモーメントは \vec \times \vec と記述される。ここで、もし \vec\vec に平行であるならば \vec \times \vec は 0 となり、原点 O にいる観測者には、質点が \vec 方向に沿って自分から遠ざかって行くか、あるいは自分に向かって近づいてくるように見えるだけである。しかし、\vec \times \vec が 0 でなければ、運動量 \vec\vec に垂直な成分を持ち、原点 O にいる観測者には、質点が自分のまわりを回転するように見えるであろう。それゆえ、\vec \times \vec は質点の回転運動を表す一つの量と考えることができる。これは一般に角運動量と呼ばれる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「モーメント」の詳細全文を読む



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