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ヤグラタケ : ウィキペディア日本語版
ヤグラタケ

ヤグラタケ(櫓茸、学名 ''Nyctalis lycoperdoides'' = ''Asterophora lycoperdoides'')は、シメジ科ヤグラタケ属に属するキノコの一種。他のキノコの上に生える、小型の白いキノコである。北半球一帯に広く分布し、日本でも普通にみられる。世代により異なる2個の学名を持ち、属名はそれぞれギリシャ語の「夜」「星を載せた」に、種小名はかさの変化する姿に由来する。
== 形態 ==
かさの径0.5–3センチ、全体の高さ1–3.5センチ程度の比較的小さなキノコである。
かさは半球形からほぼ平らに開き、表面は平滑で粘性を欠き、灰白色ないしほとんど白色であるが、その中央部から次第に淡黄褐色を帯びてくる。肉は薄く、初めは肉質でほぼ白色を呈するが、古くなると黄褐色に変わるとともに、崩れやすい粉塊状になる。ひだは柄に対して直生ないし上生し、疎で厚く幅広く、灰白色からクリーム色である。柄はほぼ上下同大(発生地が落ち葉などで厚く覆われている場合は、しばしば柄の基部が細まる)で長さ0.5–3センチ、太さ1–5ミリ程度、表面は平滑でほとんど白色を呈し、中実または中空である。
ひだに形成される担子胞子は楕円形ないし卵形で、無色かつ平滑である。かさの表面に粉状の塊となって形成される厚壁胞子は、粗大なこぶ状突起を備えて「こんぺいとう」状を呈し、淡い黄褐色である。菌糸にはかすがい連結を備えている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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