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ヤコヴ・M・ラブキン(Yakov M. Rabkin、1945年 - )は、カナダの歴史学者、モントリオール大学教授。敬虔なユダヤ教徒でありつつ、シオニズムはユダヤ教の教義に反すると批判している。名はヤコフ、ヤコブとも表記される。 == 経歴・人物 == 1945年、旧ソ連レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれ。レニングラード大学(現サンクトペテルブルク大学)で化学を専攻、ソビエト科学アカデミー(現ロシア科学アカデミー歴史学研究所で科学史を学び、1972年博士号(歴史学)取得。 1973年にカナダへ移住後、宗教研究所でユダヤ教を研究し、ケベック州のモントリオール大学でユダヤ人の歴史や歴史学を講じる。科学と政治、科学と宗教、冷戦期の米ソ関係中東紛争を含む国際関係などについての著作が多い。専門は、科学史、ロシア史、ユダヤ史〔紀伊國屋BookWebヤコヴ・M.ラブキン著、菅野賢治訳『トーラーの名において―シオニズムに対するユダヤ教の抵抗の歴史』著者紹介 〕。英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、ヘブライ語に堪能〔世界と日本を考える Meets JAPAN 第16回 ユダヤ教徒がシオニズムに反発する理由 ヤコブ・ラブキン Yakov Rabkin モントリオール大教授(歴史学) 、朝日新聞グローブ、2009年10月19日〕〔ヤコヴ・ラブキン教授 『トーラーの名において』邦訳刊行記念シンポジウムヤコフ・ラブキン教授のプロフィール 〕。 2004年3月、フランス語で''Au nom de la Torah : Une histoire de l'opposition juive au sionisme''(『トーラーの名において:シオニズムに対するユダヤ教の抵抗の歴史』)を出版、真摯なユダヤ教徒にとってシオニズムは神を裏切るものであり、シオニズム運動とイスラエル建国がいかにユダヤ教の教義に反すると考えられてきたかを歴史的に論じた。同書は、英語・スペイン語・ポルトガル語・イタリア語・オランダ語・ポーランド語・ロシア語・アラビア語・日本語で翻訳・刊行されている〔Yakov Rabkin, historian and author Our past and futureJudaism, Zionism and Anti-Zionism By admin, on May 26th, 2010 〕〔柄谷行人による書評「ユダヤ人の起源[著]シュロモー・サンド/トーラーの名において[著]ヤコヴ・M・ラブキン」 ブック・アサヒ・コム、2010年5月16日〕。 2008年、フランス文学者菅野賢治との親交がきっかけで2か月間初来日〔YouTube動画ヤコブ・ラブキン「無神論者としてのユダヤ人の創出」 冒頭、2008年12月2日同志社大学での講演〕、以後2010年までにのべ3度日本に滞在し、東京大学大学院人文社会系研究科、同志社大学一神教学際研究センター、明治大学軍縮平和研究所、東京外国語大学、日本記者クラブ、パレスチナの平和を考える会などで、シンポジウム、公開講座、研究会、講演会などを精力的にこなした〔〔明治大学軍縮平和研究所「ホロコーストとイスラエルを考える」シンポジウム、2010年4月18日 〕〔ヤコヴ・ラブキン教授 大阪講演─パレスチナ/イスラエル問題は宗教紛争か─ 〕。 2010年4月22日放映のテレビ番組NHK BS1アジアを読む「中東問題の根源は ヤコブ・ラブキン教授に聞く」に出演。インタビューにこたえ「シオニズムは、ユダヤ教の集団を1つの民族に統合し、共通の言語を与え、パレスチナの土地に移住させ、支配させようという、19世紀の終わりにヨーロッパで生まれた政治運動だ。宗教用語を多用するが、他の者への同情や調和、親切心といったユダヤ教の教えとは根本的に相容れない。無神論的とも言える。」等と述べた〔2010年04月22日 (木)アジアを読む「中東問題の根源は ヤコブ・ラブキン教授に聞く」 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヤコヴ・ラブキン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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