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ヤドカリ下目 : ウィキペディア日本語版
ヤドカリ下目[やどかりかもく]

ヤドカリ下目()は、甲殻類十脚目(エビ目)の分類群の一つ。異尾下目ともいう。
いわゆるヤドカリの他にも、ヤシガニタラバガニコシオリエビカニダマシスナホリガニなどが分類される。以前はアナジャコも分類されていた。カニ下目(短尾下目)とは類縁関係が近く、Meiura〔亜目と下目の中間のため、分類階級は無い。〕という単一の系統群をつくる。

== 概要 ==
生息
下目全体で2470種が含まれる。ほとんどの種が海生であり、淡水生のものはタンスイコシオリエビ科(60数種)と、ヤドカリ科の1種が知られる。またオカヤドカリ科(17種)の成体は陸生である。
形態
腹部(尾)の発達が悪く、頭胸部の裏側に折りたたまれるか、貝殻の中に納められる。第1歩脚は通常大きく、ハサミとなるのに対し、第5歩脚(種によっては第4脚も)は、ごく短くなり背中側に折りたたまれている。このためエビ・カニと同じ「十脚目」であるが、歩脚が8本(または6本)しかないように見える。
同じ下目であっても姿は科によってたいへん異なり、多種多彩な外見をしている。ヤドカリは巻き貝の殻に腹部を収め、頭胸部だけを外に出す。腹部は巻き貝の形に合わせて、左右不対称である(異尾類の名の由来)。タラバガニ、カニダマシなどは鋏脚が大きく発達し、未発達の腹部が頭胸部の裏側に折りたたまれるのでカニに似る。コシオリエビなどは鋏脚が細長く、腹部がやや発達しているため(腰を折った状態の)エビに似る。
利用
大型のものは食用となり、タラバガニなどは水産資源として重要である。ヤドカリ類などは観賞用に飼育される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヤドカリ下目」の詳細全文を読む



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