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ユダヤ教[ゆだやきょう]

ユダヤ教(ユダヤきょう、〔ラテン文字転記:、仮名文字転記:〕)は、古代中近東で始まった唯一神ヤハウェ()を神とし、選民思想メシア(救世主)信仰などを特色とするユダヤ人民族宗教である。ただしメシア思想は、現在ではハバド・ルバヴィッチ派などを除いて中心的なものとなっていない。
タナハ』(キリスト教の『旧約聖書』と同じ書物)が重要な聖典とされる。
== 概要 ==

タナハ』 (ヘブライ語ラテン文字転記:)、『ミクラー』 () と呼ばれる書を聖典とする。これはキリスト教の『旧約聖書』と同じ書物である。ただし、成立状況が異なるので、キリスト教とは書物の配列が異なる。イスラム教でも『モーセ五書』は『コーラン』に次いで重要視される。ユダヤ教では、この他にタルムードをはじめとしたラビ文学も重視する。
しかし、ユダヤ教は信仰教義そのもの以上に、その前提としての行為・行動の実践と学究を重視し、キリスト教、特にルター主義とは違う〔「ユダヤ教をヘブライ聖書と結び付けようとする試みは、ハラハーとは無関係であり … ルター主義的であって、ユダヤ教的ではない。イスラエルは聖典によって生活したこともなければ、そうしようとしたこともなく、そのように考えられたこともなかった …」とイェシャヤフ・レイボヴィッツ Yeshayahu Leibowitz はいう。''Judaism, Human Values and the Jewish State'', ed. E. Goldman (Cambridge MA, 1992) , p11〕。例えば、ユダヤ教の観点からは、信仰を持っていたとしても、アミーダーアーレーヌームーサーフなどを含んだシャハリートミンハーマアリーブを行わないこと、シェマア・イスラーエールを唱えないこと、ミクラーを読まないこと、食事の前とトイレの後の手洗いと祈りを行わないこと、戸口のメズーザーに手を当てて祈りを行わないこと、カシュルートを実行しないこと、タルムード・トーラーベート・ミドラーシュイェシーバーコーレールなどミクラーラビ文学の研究を行わないこと、シャッバートを行わないこと、パーラーシャーを読まないことなどは、ユダヤ教徒としてあるべき姿とは言えない。「信じるものは救われる」などという講義をするラビはとても考えられない。そのため改宗にも時間がかかり、単なる入信とは大きく異なる〔例えばイスラエル国においてロシア系移民の改宗手続きをする場合、440時間を費やすので、一日2時間勉強しても最低7ヶ月かかる〕。

Image:OUKosher.JPG|カシュルートを実行する
Image:Shabbat meal.jpg|シャッバートを実行する
Image:Schect.jpg|地上の動物は全てシェヒーターを行う
Image:V08p532001 Mezuzah.jpg|家に入るごとに、メズーザーに手を当てて祈る
Image:Cheder.jpg|ヘデルでの研究。
Image:V09p377001 Odessa.jpg|タッカーノート
Image:Jemenittisk sjofar av kuduhorn detalj.jpg|イエメン・ユダヤ人ショーファール
Image:Göttingen-Jüdisches.Artefakt.01.JPG|リンモーニーム香炉
Image:Göttingen-Lampe.JPG|ネール・ターミード
Image:Göttingen-Beschneidungswerkzeuge.02.JPG|改宗手続き(ユダヤ人の場合は生後8日以内)のベリート・ミーラー割礼)で使用する道具一式
Image:Mikwe Mikwa Judentum Tauchbad rituell.jpg|改宗手続きで使用するミクワー(ミクヴェ)

ユダヤ教では、改宗前の宗教に関係なく、「地上の全ての民が〔『創世記』〕」聖なるものに近づくことができる、救いを得ることができる、と考える。「改宗者を愛せ」という考え方は、次のようなことばにもみることができる。
すなわち、血縁よりも教徒としての行動が重要視されることも多い。非ユダヤ人も神の下僕となり、神との契約を守るならユダヤ教徒になることができるとされる〔『イザヤ書』56章〕。ユダヤ人が神の祭司であるのに対し、非ユダヤ人は労役に服するという差別性がある〔「民族宗教」といっても、例えば神道のように、特定の地域・場面においての繋がりしかなく、改宗手続き・運動もなく、日本人になる絶対的要素でもないような「宗教」とは全く性質・意味の異なる部分がある。〕。
ユダヤ教を信仰する者をユダヤ人と呼ぶ一方、形式的に考えれば初期のキリスト教徒はすべてユダヤ人だったのであり、「ユダヤ人キリスト教徒」という矛盾を含んだ呼称も成立する。世界中の全ての民族は「ユダヤ教」に改宗することによってユダヤ人となりうるのであり、ユダヤ人は他宗教に改宗することによって、もはや狭い意味での「ユダヤ人」ではなくなってしまう。これは民族の定義を血縁によるのか、宗教によるのか、「ユダヤ教」が「民族宗教」なのか、あるいは「ユダヤ人」が「宗教民族」ともいえるのか、といった問題につながる。
このように、内面的な信仰に頼らず行動・生活や民族を重視し、また唯一の神は遍在(ヘブライ語ラテン文字転記:)すると考える傾向(特にハシディズムに良く現れる概念)があるため、ユダヤ教の内部にはキリスト教的、またイスラム教的な意味での排他性は存在しない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Judaism 」があります。



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