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ヤマウツボ
ヤマウツボ(山靫、学名:''Lathraea japonica'' )は、ゴマノハグサ科ヤマウツボ属の多年草。葉緑素を欠く寄生植物〔「朝日百科『世界の植物』1」pp.263-265〕〔『日本の野生植物草本III合弁花類p.115〕〔『新牧野日本植物圖鑑』p.692〕。 新しいAPG植物分類体系では、ヤマウツボ属はゴマノハグサ科からハマウツボ科に移されている〔〔大場『植物分類表』p.212-213〕。 ==特徴== 樹木の根に寄生する寄生植物。全体に白色で、やや褐紫色を帯びる。地下茎から伸びる多数の根が寄主の根にからみつき、寄主の根の表面を壊して中に入り込んで養分を吸収する。地下茎は枝分かれして地中をはい、白い多肉質の鱗片状の葉でおおわれる。葉は下部から上部にいくにしたがって大きくなり、心形で先端は円く、長さ5-10mmになる。春に地上に高さ13-30cmになる太い花茎が直立する。花茎には毛が散生するか毛は無い〔〔〔〔。 花期は5-7月。地上の花茎に穂のような総状花序をつけ、多数の花をつける。花の基部に膜質で先がとがった狭卵形の苞葉がある。萼は鐘形で4裂し、裂片は3角状卵形で先はとがる。萼には腺毛が散生し、花時の大きさは長さ6mm、果時には長さ10mmになる。花柄は短く、花冠はやや赤紫色を帯びた白色で、長さ約12mmの唇形になり、上唇は2裂し、下唇は上唇の半分以下の長さで3裂する。雄蕊は4個あり、下側2本がやや長い。子房は2室あり、細長い花柱が1本ある。果実は萼に包まれ、長さ5mm、幅3mmになる倒卵形の蒴果で、先はとがる。熟すと2裂し、1-2個の種子を出す〔〔〔〔。 和名ヤマウツボの由来は、花穂が矢を入れる靫(うつぼ)に似ており、また、似たハマウツボに比べ山に生えることによる〔〔〔〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヤマウツボ」の詳細全文を読む
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