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ヤマトシミ : ウィキペディア日本語版
ヤマトシミ

ヤマトシミ(大和紙魚、''Ctenolepisma villosa'')は、シミ目(または総尾目 Thysanura)シミ亜目シミ科に属する原始的な昆虫である。「きららむし(雲母虫)」「きらむし」などの名で呼ばれ古くから日本で知られてきた紙魚で、大陸アジアにも分布する。夏の季語。
== 形態 ==
体長は10ミリ弱。淡黄色の触角、小顎肢(小腮鬚、あごひげ)および尻尾の毛(尾糸、尾毛)が目立つため足が沢山あるように見えるが、足は通常の昆虫と同じく3対6本である。
腹部体節の左右には腹肢と呼ばれる毛状の付属肢がある。これは多足類と昆虫の共通祖先から進化してきた名残りと考えられる。
各体節は柔軟に曲げることができ、驚くと蛇行やUターンをしながら素早く逃げる。この走り方と、全身に銀~灰黒色の金属光沢を帯びた鱗粉を纏っている姿が魚を連想させる。
シミ科セイヨウシミ属のセイヨウシミ(''Lepisma saccharina'')と大変よく似ているが、
・頭部が丸みを帯びている(セイヨウシミは直線的)〔
・第2-3腹節が胸部と同程度かそれ以上に幅広い
・第10腹節が扁平な台形(セイヨウシミは鋭角三角形)〔
などの特徴で見分けることができる。
鱗粉は大変剥がれやすく、状況によって違う色に見えることがあるため体色での区別は難しい。触角・尾糸・尾毛もちぎれやすいため、しばしば他のシミ目との判別も困難な場合がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヤマトシミ」の詳細全文を読む



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