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テューダー・ローズ
テューダー・ローズ()は、イングランドの伝統的な花の紋で、その名称の由来およびその起源はテューダー朝にある。ユニオン・ローズ(Union rose)と呼ばれることもある。 ==起源==
ヘンリー7世がリチャード3世を破りイングランド王位を勝ちとったとき、ランカスター家(赤薔薇の紋)とヨーク家(白薔薇の紋)の間の薔薇戦争は終わりを迎えた。ヘンリー7世は、いにしえのウェールズの君主の血を引くエドマンド・テューダーを父とし、ランカスター家の血を引くマーガレット・ボーフォートを母とするが、さらにヨーク家のエリザベスと結婚することで、全ての勢力をまとめあげた。実際には、リチャード3世は白い猪の旗の下で、ヘンリー7世はテューダー家の発祥地ウェールズを象徴する赤い竜の旗の下で、それぞれ戦っていた。白薔薇と赤薔薇という発想は、テューダー朝時代の考案である〔Penn, Thomas. "How Henry VII branded the Tudors" , ''The Guardian'', 2 March 2012〕。歴史家トーマス・ペンは次のように記している。
「ランカスターの」赤薔薇は、ヘンリー7世より前にはほとんど用いられることのない紋であった。ランカスターの諸王は薔薇の紋をまれに用いることはあったが、その場合もしばしば赤色ではなく金色であった。国を内戦に導いた張本人であるヘンリー6世は、アンテロープの紋を好んだ。同時代の者は確実に、15世紀のあの衝撃的な内紛を「薔薇戦争」とは呼ばなかった。1461年から1485年の25年間の大部分において、王室の薔薇は1つしかなく、それは白色であった。エドワード4世の紋である〔。 結婚に伴い、ヘンリー7世はヨーク家の白薔薇とランカスター家の赤薔薇を結合したテューダー・ローズの紋を採用した。テューダー・ローズは、時として赤と白に分けて4分割(紋章学でいうところのクォータリング)または縦に2分割(インペイルメント)にされた〔Wise, p. 22〕。大抵の場合、テューダー・ローズは二重の薔薇として描かれるが〔Fox-Davies, ''The Complete Guide to Heraldry'', p. 270〕、このとき白が赤の上に重ねられ、またその色は常に紋章学でいうプロパー(自然色)で塗られる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テューダー・ローズ」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tudor rose 」があります。
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