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ユベール・モンテイエ : ウィキペディア日本語版
ユベール・モンテイエ

ユベール・モンテイエHubert Monteilhet, 1928年7月10日 - )は、フランス小説家パリ出身。主に推理小説歴史小説を執筆している。

== 経歴 ==
歴史学者として大学講師を勤めるかたわら、1960年に長編サスペンス小説『かまきり』 ''Les mantes religieuses'' を発表。当時ベストセラーとなっていたフランスの女流ミステリ作家カトリーヌ・アルレーの影響が見られる悪女ものの殺人スリラーであり、殺人を計画する悪女とその計画を利用する悪女という、2人の悪女の心理的攻防をサスペンスフルに描いている。モンテイエは『かまきり』でフランス推理小説大賞を受賞した。
また、『かまきり』は1982年にイギリスにおいて『恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ』(1978年)で知られるジャック・ゴールド監督の演出によって、非常に高い完成度でテレビドラマ化されている(日本版ビデオ題名『ミステリー かまきり』)。
その後も『帰らざる肉体』''Le retour des cendres'' 、『悪魔の舗道』''Les pavés du diable'' 、『愛の囚人』''Le foreçat de l'amour'' 、『殺しは時間をかけて』''Meurtre à loisir'' などサスペンス小説の傑作を立て続けに発表して人気を得る。『帰らざる肉体』はイギリスの鬼才J・リー・トンプソン監督によって『死刑台への招待』(1965年)として映画化され、サスペンス映画の傑作として高い評価を得ている。デビュー作の『かまきり』は前述のようにイギリスで『ミステリー かまきり』(1982年)として高い完成度でテレビドラマ化された。『殺しは時間をかけて』はフランスで『ジャン=ポール・ベルモンドの交換結婚』(1972年)として映画化された他、日本では「火曜サスペンス劇場」において『妻よ睡れ(つまよねむれ)』(1982年)としてテレビドラマ化され、このドラマもミステリ愛好家から高い評価を得た。
サスペンス作家として名声を得る一方、本業の歴史学者としての知識と研究を活かした歴史小説も執筆。1976年にパリのドノエル出版から最初の歴史小説 ''Sophie ou les Galanteries exemplaires'' を刊行して以降、サスペンス小説ほど作品数は多くないものの、現在までに十数冊の歴史小説を発表している。歴史小説の分野での代表作は1984年に発表した『ネロの都の物語(ネロポリス-ネロの時代の物語)』''Néropolis: Roman des temps néroniens'' であり、この作品は歴史研究家によって高く評価された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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