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ユミケカビは、ケカビに近いカビの一つ。土壌に広く見られるほか、ヒトの病原体となることもある。 == 特徴 == ユミケカビ(''Absidia'')は、接合菌門接合菌綱ケカビ目の代表的なカビである。この類の中では大きい群のひとつである。 共通の特徴としては以下の点が揚げられる。 *大きい胞子のうを気中菌糸につけること。空中に菌糸をよく伸ばし、先端が基質につくと仮根を出す。この気中菌糸の上に横枝として胞子のう柄を出す。多くの種ではよく1カ所から数本を束にして側面に出すのが見られる。 *胞子嚢には円錐形のアポフィシスがある。胞子のうの基部では胞子のう柄は大きく広がっており、斜めに狭まって普通の太さになる。この部分をアポフィシスという。胞子嚢そのものはほぼ球形なので、全体を見ると、漏斗の上にそれよりちょっと大きいボールを乗せたような形になる。往々にして洋梨型と表現されるが、若干印象が異なる。アポフィシスは胞子のう内部の柱軸につながるが、柱軸は大抵は円錐形で、先端に小さな突起が出るものもある。 大きい胞子のうだけを作ること、気中菌糸をよく発達させる点、アポフィシスがある点ではクモノスカビに近い。しかし、大抵はより小型で、それほど目立つものではない。クモノスカビのように台所や果物の上に出現することもなく、直接に役に立つ種もないが、他面で、自然界では種数やその出現頻度はずっと大きい。雑草と山野草の違いのような感じである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ユミケカビ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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