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M1アストレイ[えむ1あすとれい]

M1アストレイ(M1 ASTRAY)は、テレビアニメ機動戦士ガンダムSEED』に登場する、モビルスーツ(MS)に分類される架空の有人式人型ロボット兵器の一つ。
メカニックデザイン大河原邦男
本項では、関連作品に登場する派生機についても解説する。
== 機体解説 ==

オーブ軍初の国産量産MSで、「アストレイ(P0シリーズ)」の制式量産型。簡略化、集団戦闘・邀撃専用機としての機能限定が図られ誕生したのが本機であり、P0シリーズやG兵器の開発データを翻案しオーブ本国オノゴロ島で開発製造された。
再設計の要点は、生産性の妨げとなる要素や集団戦闘で重要性の薄い機構・武装の省略である。具体的にはオプション交換機能の省略・フレーム及び各部第1装甲の可動箇所の減少及び装甲形状単純化・P0シリーズには及ばない敏捷性を補うための被装甲箇所の若干の拡大・センサー機能のダウングレード等である。また携帯火器も基本的銃撃・斬撃兵装に限られた。P0シリーズよりも機体構造が簡略化された分、信頼性や整備性にも優れるとされている。また機体そのものはC.E.71年1月末のヘリオポリス崩壊以後の時期に既に完成し量産が開始されていたが〔メディアワークス『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムSEED 外伝2』75頁。〕、操縦に必要なナチュラル用OSの完成は同年3月25日〔メディアワークス『電撃データコレクション(18) 機動戦士ガンダムSEED 下巻』82頁。〕、キラ・ヤマトの協力を待たねばならなかった。これにより制式化・就役後間もなく、ろくに組織的訓練や実働テストもせず初陣を迎えてしまったため、その当時実力は未知数であった。
一方、“高い機動性により敵の攻撃を回避する”と言うコンセプトは踏襲されオプション運用の前提を廃した事でむしろ特化された機体構造を有する。構造材及び装甲材にはP0シリーズと同様に無重力空間で冶金精錬され高い強度と軽量性を備える発泡金属を採用、各部の装甲厚節約及び無装甲化とあいまってP0シリーズよりは3.7トン重いものの、地球軍でカウンターパートとなるストライクダガーよりも1.81トンの軽量化に成功している。胴部背面・肩部後面・前腕部腹面・大腿部側面後面・脛部全周はP0シリーズ同様あえて無装甲でありフレームが剥き出しとなっている。このフレーム色は赤いカラーリングとなっているが、その理由はオーブ軍がナチュラル用の機体として赤を制定したこと〔千葉智宏 『SEED ASTRAY (2)』 角川スニーカー文庫、195頁。ただしあくまで千葉智宏による小説版ストーリー内での後付け設定であるため、森田繁による設定では赤以外のカラーリングのオーブ軍ナチュラル用MSもナチュラルが普通に使用している。また、最初に「青」を「局地用制定カラーリング」という設定にしたのは千葉ではなくSEEDMSVを手がけた際の森田である。〕によるものである。背部にはGAT-X105 ストライクの「エールストライカー」を参考に設計・開発されたスタビライザー状のスラスターを固定装備している。このスラスターは推力・敏捷性の両面に優れ、有重力下においても短時間の飛行が可能。また、その機動力とスタンダードな携行武器によって戦域・戦況を選ばない高い汎用性を実現している。
その優れた機動性により同時期に開発されたMSの中では中近距離戦闘における戦闘能力が高く、同数の敵なら圧倒する事が可能だが〔『機動戦士ガンダムSEED オフィシャルファイル メカ編 Vol.3』 講談社。〕、資料によっては本機の総合性能はストライクダガーやジンと大差無いものとされているものもある〔プラモデル 『1/144 HG M1アストレイ』 組立説明書。〕。
なお、本機がアニメ本篇に登場した経緯については、第1クールOPにレッドフレームが登場したのがきっかけだと、千葉智宏による『SEED ASTRAY』の小説2巻あとがきで語られている〔ただし 『SEED HDリマスター』 でのOPでは登場せず新規カットに差し替えられた。〕。
呼称については他国の軍人などからは「アストレイ」と呼ばれるが、オーブの技術者やパイロットはP0シリーズとの混同を避ける為「M1(エムワン)」と呼ぶ事の方が多い。由来は量産型1号機である事を意味する「Model 1(モデルワン)」の略称。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「M1アストレイ」の詳細全文を読む



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