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ユーカー()は、アメリカ合衆国などの英語圏で行われている、トランプを使ったトリックテイキングゲームの一種である。切り札のあるプレイントリックゲームであるが、枚数が5枚と少ないのが特徴である。 ジョーカーはアメリカでこのゲームのためにはじめて導入された。ただし、現在はアメリカではジョーカーを使わないのが主流である。 切り札ではジャックがもっとも強く、次に切り札と同じ色のジャックが強い。この風変わりなルールは日本のナポレオンに影響を及ぼしていると考えられる。 ==歴史== 手札が5枚のスピーディーなトリックテイキングゲームは非常に古くから見られる。カードの一部しか使用しないために、運に左右されることが多く、賭博または宴会の余興として行われることが多い。ナップはその典型的な例である。 切り札スートでジャックが強いゲームはヨーロッパには数多く見られるが、切り札と同じ色のジャックが強いのは珍しく、たとえば、とが強いオンブルのようなゲームの影響が考えられる。 アルザス地方で行われていたユッカーシュピール(Juckerspiel)というゲームがユーカーの直接の先祖であると考えられている。アルザス地方では切り札の2枚のジャックのことをバウアー(Bauer)といい、全部のトリックを取ることをマーシュ(marsch)というなど、用語もユーカーと共通している〔Parlett's Historic Card Games: Euchre 〕。バウアーとはドイツ語で農民のことを意味する。 おそらくドイツ系移民によってユッカーシュピールが19世紀前半にアメリカ合衆国に伝わり、ユーカーと呼ばれるようになった。「euchre」というギリシャ語風の奇妙な綴りはおそらく「eucharist(聖餐)」に影響されたものであり、ギリシャとは特に関係がない。 一時はアメリカの国民的ゲームとまで言われた。現在は一時の人気は衰えているものの、中西部では今でも盛んに行われているほか、カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドなどでも遊ばれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ユーカー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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