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ユーロピウム : ウィキペディア日本語版
ユウロピウム

ユウロピウム()は、原子番号63の元素である。元素記号Eu。地名のヨーロッパにちなんで名づけられた。希土類元素の1つで、ランタノイドにも属する。
== 性質 ==
銀白色の金属。常温、常圧で安定な結晶構造は体心立方構造 (BCC) で、比重は5.24、融点は822 、沸点は1527 (融点、沸点とも異なる実験値あり)。希土類元素中でも反応性が高いことで知られ、単体は空気中で速やかに酸化され、水に対してはカルシウムと同程度の反応性を持つ。熱水、には易溶。アンモニア(液体)に溶ける。ハロゲン元素と反応し3価のハロゲン化物を生成する。
原子価は+2, +3価があり、一般的には3価のほうが安定で、無色の2価のイオンは水溶液中では酸化されやすく、淡桃色の3価のイオンになる。標準酸化還元電位は以下の通りである。
しかし希土類元素中では最も安定な2価状態をとり、硫酸ユウロピウム(II) EuSO4 が水に難溶性であるなど2価の化合物はストロンチウムに類似の性質を示す。このため自然界ではユウロピウムは斜長石などアルカリ土類金属を含む鉱物中に見出されることが多く、モナズ石など通常の希土類鉱物中の含有率は異常に少ない(ユウロピウム異常)。
発光挙動は+3価が赤色であるのに対して、+3価は周辺環境によって青色、緑色、黄色と変化する〔「青学大 希土類系青色ナノ粒子 低温焼成で実現」『化学工業日報』2015年7月1日p1、東京、化学工業日報社〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ユウロピウム」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Europium 」があります。



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