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ヨウ素 : ウィキペディア日本語版
ヨウ素[ようそ]

ヨウ素(ヨウそ、沃素、)は原子番号 53、原子量 126.9 の元素である。元素記号I。あるいは分子式が I2 と表される二原子分子であるヨウ素の単体の呼称。
ハロゲン元素の一つ。ヨード(沃度)ともいう。分子量は253.8。融点は113.6 ℃で、常温、常圧では固体であるが、昇華性がある。固体の結晶系は紫黒色の斜方晶系で、反応性は塩素臭素より小さい。にはあまり溶けないが、ヨウ化カリウム水溶液にはよく溶ける。これは下式のように、ヨウ化物イオンとの反応が起こることによる。
: I + I2 → I3
単体のヨウ素は、毒物及び劇物取締法により医薬用外劇物に指定されている。
== 歴史 ==
ベルナール・クールトアによって1811年に海藻灰から発見された。彼の友人シャルル・ベルナール・デゾルムとニコラ・クレマンがジョゼフ・ルイ・ゲイ=リュサックアンドレ=マリ・アンペールにサンプルを送った上で1813年11月29日に発表した。
ゲイ=リュサックは12月6日にこの物質が元素もしくは酸化物であると発表した。アンペールからサンプルを提供されたハンフリー・デーヴィーは実験によりこの物質が塩素の性質に類似する事を発見し、王立協会宛の12月10日日付の手紙で、この物質が元素であることを発表した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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