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ヨーゼフ・ロート : ウィキペディア日本語版
ヨーゼフ・ロート

ヨーゼフ・ロートJoseph Roth, 1894年9月2日 - 1939年5月27日)は、オーストリアユダヤ系作家ガリチアシュテットルブロディ近郊のドイツ植民村シュヴァーベンドルフ Schwabendorf(シュファビ Szwaby、現ピドヒルチ Pidhirci)で生まれたと称していたが、実際はブロディウィーン大学に学び、第一次世界大戦に従軍した後、ジャーナリストとして活動する一方で、明晰な文体で物語性に富む小説を次々と発表した主な作品に『果てしなき逃走』『』『聖なる酔っ払いの伝説』などがある。
政治的にはシオニズム思想を支持する一方で、多民族が共存していたかつてのオーストリア・ハンガリー帝国に郷愁を抱き続けた。ヒトラーの政権掌握後はフランスなど各国を転々と亡命し、パリで病死。大量の飲酒が命を縮めたとも言われている。
日本では1930年の存命中に小松太郎が『脱走者フランツ 涯しなき逃走』を翻訳した。『ヨーゼフ・ロート作品集』全3巻が東邦出版社(1974)より、『ヨーゼフ・ロート小説集』全5巻が鳥影社より刊行されている。
== 作品 ==

* ''Der Vorzugsschüler'' (1916)
* ''Barbara'' (1918)
* ''Das Spinnennetz'' (1923)(『蜘蛛の巣』)
 *池内紀訳、白水社、1991
* ''Hotel Savoy'' (1924) (『サヴォイ・ホテル』)
 *小松太郎訳、ヨーゼフ・ロート作品集 1 東邦出版社、1974
* ''Die Rebellion'' (1924)
* ''April'' (1925)
* ''Der blinde Spiegel'' (1925) (『曇った鏡』)
* ''Juden auf Wanderschaft'' (1927)
* ''Die Flucht ohne Ende'' (1927) (『果てしなき逃走』)
 *小松太郎訳「脱走者フランツ」(1930)ヨーゼフ・ロート作品集 1、1974)
 *平田達治訳、岩波文庫、1993
* ''Zipper und sein Vater'' (1928) (『ツィパーとその父』)
* ''Rechts und links'' (1929)
* ''Der stumme Prophet'' (1929)
* ''Briefe aus Deutschland'' (1929)
* ''Hiob. Roman eines einfachen Mannes'' (1930) (『ヨブ-ある平凡な男のロマン』)
* ''Panoptikum. Gestalten und Kulissen'' (1930)
* ''Radetzkymarsch'' (1932) (『ラデツキー行進曲』)
*柏原兵三訳 『世界文学全集 カフカ・ロート』筑摩書房、1967)
*平田達治訳、鳥影社、2007/岩波文庫、2014.7・8
* ''Stationschef Fallmerayer'' (1933)
* ''Tarabas, ein Gast auf dieser Erde'' (1934) (『タラバス-この世の客』)
* ''Triumph der Schönheit'' (1934)
* ''Die Büste des Kaisers'' (1934)
* ''Der Antichrist'' (1934)
* ''Die hundert Tage'' (1935)
* ''Beichte eines Mörders, erzählt in einer Nacht'' (1936)
* ''Das falsche Gewicht. Die Geschichte eines Eichmeisters'' (1937)
* ''Die Kapuzinergruft'' (1938) (『皇帝廟』)
* ''Die Geschichte von der 1002. Nacht'' (1939) (『第千二夜物語』)
* ''Die Legende vom heiligen Trinker'' (1939) (『聖なる酔っぱらいの伝説』)
 *酔ひどれ聖譚 小松太郎訳 河出書房 1952
 *酔いどれ聖譚 内海晶訳 狂信の時代・ドイツ作品群 第2 M.ライヒ=ラニッキー編 学芸書林 1969
 *池内紀訳、白水社、1989 のちUブックス 
* ''Der Leviathan'' (1940) (『リヴァイアサン』)
*放浪のユダヤ人(神品友子訳)全集・現代世界文学の発見 第4 学芸書林 1970
 *放浪のユダヤ人とエッセイ二篇 平田達治訳 鳥影社・ロゴス企画 2009.5
*『放浪のユダヤ人 ロート・エッセイ集 』(平田達治・吉田仙太郎訳、法政大学出版局、1985
*『ヨーゼフ・ロート小説集』鳥影社
: 1 優等生/バルバラ/立身出世/サヴォイ・ホテル/曇った鏡/ツィパーとその父』(平田達治・佐藤康彦訳、1994年7月)
:2 ヨブ-ある平凡な男のロマン タラバス-この世の客』(平田達治・佐藤康彦訳、1999)
:3 美の勝利 ある殺人者の告白 偽りの分銅』(平田達治・佐藤康彦訳、1993年6月)
:4皇帝廟 第千二夜物語 珊瑚商人譚』(平田達治・佐藤康彦訳、1997年12月)

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヨーゼフ・ロート」の詳細全文を読む



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