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ヨーダ(Yoda)は、アメリカのSF映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する架空の人物(エイリアン)である。性別は男性。 == 概要 == 身長わずか66cmの生ける伝説と称されるジェダイ・マスター。「マスター・オブ・ジ・オーダー(ジェダイ評議会の長)」とジェダイ・オーダーの指導者である「グランド・マスター」を兼任しており、その権威の前では、同じ「マスター・オブ・ジ・オーダー」であった、ジェダイ・マスターのメイス・ウィンドゥでさえ、ヨーダに意見を伺う一評議員の立場に過ぎなかった〔2015年9月4日発行『Star Wars: Absolutely Everything You Need to Know』日本未翻訳〕。 短い白髪と皺とを蓄えた緑色の肌に、質素な衣服と杖を持った小柄な老人の姿をしている。銀河系最高の剣士として知られ、とりわけ脚力は格段に発達しており、戦闘に於いては、ライトセーバーを手に縦横無尽に跳ね回る体術(フォームIV「アタール/アタロ(Ataru)」)を駆使する。その実力はジェダイの中でも屈指のものであり、卓越したライトセーバーの技術と、その強力なフォースにより史上最強と讃えられ、かつての弟子であるドゥークー伯爵や宿敵ダース・シディアスら強大なシスとも互角に肩を並べる程である。このフォースを操る術は晩年になっても殆ど衰えず、大型の戦闘機を持ち上げて動かしてもいる。 種族に関しては『エピソード1』でジェダイ評議員の一人として登場していたヤドルという女性のジェダイ・マスターがヨーダと同じ種族である事しか知られておらず、彼らの出身地及び種族名は今の所、公式には明かされていない。 劇中では高齢により衰えた体力をカバーする為に、フォースを自らに対して用いることでアクロバティックな動作を可能としている。また体が非常に小さい為、ライトセイバーも小型サイズである。なお色は緑。 ただし、ヨーダ級のジェダイ・マスターは、最早ライトセーバーを使わずとも十分に戦闘可能であるといわれている。実際、ドゥークー伯爵との決闘の時、ヨーダは約数十年振りにライトセーバーを握ったとされている。 およそ9世紀にも亘る永い生涯の内、約800年以上をフォースの導き手として後進の育成に努め、主に年少のパダワン(弟子)の指導に携わっていた。更にジェダイ評議会の最長老として、誰よりも深い洞察力を以て、多くのジェダイ達をあるべき方向へと導いた。 主な弟子に、ルーク・スカイウォーカー、ドゥークー伯爵(ダース・ティラナス)、メイス・ウィンドゥ、キ=アディ=ムンディらがいる他、オビ=ワン・ケノービは直接の師弟関係は無いものの、実質的には直弟子同様の扱いを受けている。 銀河共和国末期、古の予言にある「選ばれし者」の可能性を秘めた少年アナキン・スカイウォーカーと初めて対面した時ヨーダは、この少年がジェダイの修行を始めるには余りにも年を取り過ぎているという判断を下す。ヨーダにはアナキンの曇った未来が十分に予見出来ず、彼を訓練するには大変大きな危険が伴うと判断したのである。しかし、ナブーの戦いに於けるアナキンの活躍を知った評議会は後に彼の訓練に賛成し、ヨーダも他の評議員の総意に押されて止む無く以前の判断を撤回した。結果として、この判断は銀河の歴史を闇が覆い尽す暗黒の時代へと変えてしまうこととなった。 銀河の平和と秩序の維持に生涯の殆どを捧げたヨーダだったが、彼を以てさえしても、シスの暗黒卿、ダース・シディアス(パルパティーン元老院最高議長)の野望を阻止することは出来なかった。パルパティーンの正体がシスであることさえ、完全には見抜けなかったのである。ダース・ヴェイダーとなったアナキン・スカイウォーカーとクローン・トルーパーの反乱によって多くのジェダイが非業の死を遂げる中、チューバッカらの助けによって難を逃れたヨーダは、今や銀河皇帝となったシディアスに一騎打ちを挑む。一進一退の激しい攻防が続くが、次第に地の利を無くし勝ち目が無いと悟ったヨーダは、ベイル・プレスター・オーガナの助けで辛くも逃げ延びるが、シディアスとヴェイダーによるジェダイ狩りから逃れる為に、薄暗い未開のジャングルの広がる惑星ダゴバの湿地帯で隠遁生活を送ることを余儀なくされた。そして、皇帝パルパティーンによるジェダイ抹殺のもたらした混乱の中で、ヨーダに関する資料や記録の殆どが失われてしまった。やがて帝国に反旗を翻すべき時が訪れるまで、僅かに生き残ったジェダイ達はその時代の到来を待つこととなる。またその間に、ヨーダとオビ=ワンは既にこの世を去っていたクワイ=ガン・ジンから、新たなフォースの術を学ぶのであった。『エピソード3』のラストシーンではヨーダはクワイ=ガン・ジンと交信しており、小説版では「君のアプレンティス(弟子)になる」という台詞がある。 それから約20年後、ヨーダがどのようにして長く孤独な隠遁生活を送っていたのかは全く分かっていない。だが、彼の役目はまだ終わりではなかった。アナキンの才能を受け継いだ息子、ルークが遙々ヨーダを訪ねて来たのだ。ヨーダは生涯の最後の務めとして、ルークをジェダイとして鍛えることを決意する。しかしルークは余り彼の助言を聞こうとはせず、それどころか危機に陥る仲間を助けようとして、ヨーダの制止も聞かずに修行を中断して飛び出してしまう。その後重い病によって衰弱し切ったヨーダは、最後の弟子に全ての事実を打ち明けると、自ら肉体を消滅させ、静かに900年の永い生涯を終えた。 旧ジェダイ・オーダーの時代には、一貫して荘厳にして厳格であったのに対し、隠棲の後の彼は長い孤独や自責の念からか、幾分、角の取れた性格になっている。それ故、ジェダイの素質を見極める為に自らルークを試した際には、終始滑稽な道化を演じ切って見せるなど、オーダー時代には見せなかった意外な一面も見せている。晩年には咳き込む場面が増え、自身も悟っていた通りに病で没するも、死してなお霊体となりルークを後押しし続けた。 やがてエンドアの戦いでルークはベイダーに打ち勝ち、父を改心させることに成功する。善の心を取り戻したアナキンは遂にパルパティーンを滅ぼし、ここに「選ばれし者」の予言を成就させた。この戦いの祝賀会の最中、ルークは自分を見守るヨーダとオビ=ワン、そしてアナキンの霊体を垣間見るのであった。 また、『エピソード7』に当たる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、主人公レイがルークのライトセーバーに触れ、フォースと干渉してフラッシュバックを体感する際に、ルーク・スカイウォーカー、ヨーダ、オビ=ワン・ケノービといった3人のジェダイの騎士の声が挿入されている。これらの声はそれぞれの演者であるマーク・ハミル、フランク・オズ、アレック・ギネス及びユアン・マクレガーら本人が演じた声である。ルークの声は『エピソード5』にて衝撃の事実を知った際に叫んだ時の声で、ヨーダの声はフランク・オズにより新たに録音もされたが最終的に『エピソード5』での台詞を使用したとのこと。また、オビ=ワンの声「Rey.... These are your first steps.(レイ…これが君にとっての最初の1歩だ)」は、音声加工技術により実現したオビ=ワンを演じた新旧役者の夢の共演となっている。「Rey....」と語りかける部分は、故人であるアレック・ギネスの旧作の未使用シーンでの台詞の一部「Afraid(アフレイド)」を分解することで「Rey....」と語りかける台詞へと加工し、残りの「These are your first steps.」はユアン・マクレガーによって新たに録音された声となる。当初は、3DCGアニメシリーズ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』などでオビ=ワンの声優を務めたジェームズ・アーノルド・テイラーによって収録が行われていた。 劇中でヨーダの言う台詞「''Try not, Do or do not. There is no try.'' (“やってみる”ではない、“やる”か“やらぬ”かだ。試しなどいらぬ。)」は有名であり、多くの作品に引用されている他、イギリスの雑誌「short List」が選んだ「名作映画の名台詞100選」の1位に選ばれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヨーダ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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