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ヨーロッパオウギハクジラ : ウィキペディア日本語版
ヨーロッパオウギハクジラ

ヨーロッパオウギハクジラ(ヨーロッパ扇歯鯨、''Mesoplodon bidens'')はハクジラ亜目アカボウクジラ科オウギハクジラ属に属する小型のクジラである。
大西洋に棲息し、オウギハクジラ属としては最初に新種として報告されたである。
種小名の''bidens''は下顎にある特徴的な2本の歯に由来する。
当初はヨーロッパオウギハクジラに固有の特徴であると考えられていたが、現在ではオウギハクジラ類一般に見られる特徴であることがわかっている。
英名のSowerby'sは、このクジラを新種として報告したイギリスの博物学者であるサワビー (James Sowerby) に由来する。
他の英名としてはNorth Atlantic Beaked Whale、North Sea Beaked Whaleなどが知られる。
== 身体 ==

ヨーロッパオウギハクジラはオウギハクジラ類としては典型的な体型である。
雄の特徴である下顎の2本の歯は、口吻の先端から30cmほどの奥まった場所に位置し、口を閉じていても外から見ることができる。口はやや長く、頭部のメロンは少し膨らみ、噴気孔はそのすぐ背側にある。背鰭は小さく、尾鰭には切り込みが無い。〔『世界哺乳類図鑑』 200頁〕
体色は全身が灰色であるが、腹側は明るい灰色である。
ダルマザメによる噛み傷や、雄の場合には別の雄と争った際の歯の跡などがあることも多い。
成体の体長は雄が5m、雌が5.5m程度であり、体重は1,000から1,300kgである。
妊娠期間は約1年であり、産まれた直後の体長は2.4-2.7m、体重は190kgほどである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヨーロッパオウギハクジラ」の詳細全文を読む



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