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ヨーロピアンパーチ(学名:)は、スズキ目ペルカ科に所属する淡水魚の一種。ヨーロッパからアジアにかけて、ユーラシア大陸に幅広く分布するパーチの仲間である。単に「パーチ」と呼んで本種を指すこともあるほか、「Redfin perch」あるいは「English perch」など多くの地域名をもつ〔Masuda, H., K. Amaoka, C. Araga, T. Uyeno and T. Yoshino, 1984. The fishes of the Japanese Archipelago. Vol. 1. Tokai University Press, Tokyo, Japan. 437 p.〕。 ロシア名でОкунь(オークニ)と呼ばれている。「イエローパーチ」の別名でも知られる。 == 分布・生態 == ヨーロピアンパーチの自然分布域は非常に広く、スペイン・イタリアを除く欧州全域から、シベリア・コリマ川にまで至る〔。養殖魚としてオーストラリア・ニュージーランド・南アフリカなど世界各地に移植されているが、近年では在来の生態系に対しての悪影響が懸念されている。 養殖の場合、稚魚の餌には、ワムシ類、アルテミア(ブラインシュリンプ)幼生、ミジンコなどが与えられる。 水深30mまでの浅場で生活する底生魚で、流れの緩やかな河川や湖沼を主な生息範囲としている〔。水草など遮蔽物の豊富な場所を好み、物陰に潜んでじっとしている姿がしばしば観察される〔。 繁殖期は4月末から5月初頭で、水草や水面下の木の根に産卵する。卵塊は味が悪く、他の魚類に捕食されることがない〔が、稚魚のほとんどがノーザンパイク、パイクパーチ、ブラックバスや肉食性や雑食性の魚類等の他の動物に捕食されてしまう。水鳥の足に付着して、別の水域に拡散することが知られている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヨーロピアンパーチ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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