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ライスナー・ノルドシュトロム解(ライスナー・ノルドシュトロムかい、)は、一般相対性理論のアインシュタイン方程式の厳密解の一つで、球対称で電荷を帯びたブラックホールを表現する計量 () である。シュヴァルツシルト解の発見直後、ライスナー (, ) とノルドシュトロム (, ) によって報告された。 ライスナー・ノルドシュトロム計量は、次のように書ける。 : ここで、 : であり、 : は、ブラックホールの質量 : は、ブラックホールの電荷 である。ここでは、光速と万有引力定数を1とする幾何学単位系 () を用いている。電荷がゼロであれば、解は、シュヴァルツシルト解を再現する。 この解には、2つの地平面が存在する。座標で表現すると : の面であり、外側が事象の地平面、内側がコーシー地平面 (Cauchy horizon)と呼ばれる。電荷がのとき、2つの地平面は重なり、最大荷電ブラックホール(extremal black hole)となる。 この値以上の電荷を持つと()、時空が裸の特異点を持つことになるので、ロジャー・ペンローズの宇宙検閲官仮説に基づけば、このようなブラックホールは自然界には存在しないと考えられる。 ==関連項目== * 一般相対性理論 | アインシュタイン方程式 * シュヴァルツシルト・ブラックホール * ブラックホール唯一性定理 category:ブラックホール 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ライスナー・ノルドシュトロム解」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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