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ラクタリウス・インディゴ : ウィキペディア日本語版
ラクタリウス・インディゴ

ラクタリウス・インディゴ (''Lactarius indigo'')、通名インディゴ・ミルク・キャップ (indigo milk cap)、インディゴ・ラクタリウス (indigo Lactarius)、ブルー・ラクタリウス (blue Lactarius)、ブルー・ミルク・マッシュルーム (blue milk mushroom) はベニタケ科キノコの一種である。日本ではルリハツタケと呼ばれる。分布域は広く、北アメリカ東部、東アジア、中央アメリカに自生する。日本でみられるのはまれである〔今関六也、本郷次雄 編 『原色日本新菌類図鑑』 保育社、1989年、74頁。〕〔吉見昭一、加々美光男 『ポケット図鑑 傘の形でわかる 日本のきのこ』 成美堂出版、2002年、121頁。〕〔今関六也、本郷次雄、椿啓介 『標準図鑑全集 第14巻 菌類』 保育社、1970年、122頁。〕。南フランスでも報告例がある。落葉樹・針葉樹いずれの森林でも生育し、さまざまな種類の樹木と菌根をなして共生する。子実体の色は、新鮮なものは暗青色、古いものは淡黄緑色である。チチタケ属 (''Lactarius'') のキノコに共通する性質として、子実体組織を傷つけると乳液ラテックス)がにじみ出るが、その色もインディゴブルーである。ただし、空気にさらされると徐々に緑色へと変化する。普通、は幅5から12センチ、は高さ2から8センチ、幅1から2.5センチである。食用キノコであり〔、メキシコ、グァテマラ、中国では農村の市場で販売される。
== 分類学と命名 ==
初め、1822年にアメリカの菌類学者ルイス・デイビッド・ド・シュヴァイニッツによって ''Agaricus indigo'' として記述されたが、のち1838年にスウェーデンのエリーアス・フリースによって ''Lactarius'' 属に移された。ドイツの植物学者オットー・クンツェは、彼の1891年の論文 ''Revisio Generum Plantarum'' の中で ''Lactifluus indigo'' と命名したが〔、この改名提案は受け入れられなかった。ヘスラースミスは1960年に北アメリカに分布する ''Lactarius'' 属に関する論文を著し、その中で、青色の乳液と粘着性のある青い傘という特徴を有するものの群である、サブセクション ''Caerulei'' の基準種と本種を定義した。1979年、彼らは ''Lactarius'' 属以下の分類法を見直し、乳液の色、および空気にさらしたあとに色の変化が見られることから、本種を ''Lactarius'' 亜属に置いた〔Hesler and Smith, p. 66.〕。彼らは以下のように述べている。
種小名の ''indigo'' はラテン語の「インディゴブルー」から採られている。英語での一般名として、"indigo milk cap"〔、"indigo Lactarius"〔、"blue milk mushroom"、"blue Lactarius" がある。中央メキシコでは "añil"、"azul"、"hongo azul"、"zuin"、"zuine" として知られ、ベラクルスプエブラでは青色を意味する "quexque" の名で呼ばれる〔。
日本ではルリハツタケと呼ばれている種が、実際には別種の ''Lactarius subindigo'' Verbeken & E. Horak であるとする説が出されている。この ''L. subindigo'' は2000年に新種記載され、中国インドパプアニューギニアで発見されている〔Lactarius subindigo Verbeken & E. Horak , Global Biodiversity Information Facility〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ラクタリウス・インディゴ」の詳細全文を読む



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