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ラゴス( )は、ナイジェリアの南西端のベニン湾岸に位置する同国最大の大都市・港湾都市で、ナイジェリアの旧首都。市域人口ではアフリカ最多でありエジプトの首都・カイロと共にアフリカでは世界の有数のメガシティでもある。 == 概要 == 独立後の人口調査は2回だけだが(1972年と1991年)、その人口の推計は1000万前後と思われ、アフリカ最大級の大都会である。2011年の都市的地域の人口では1085万人であり、世界第25位、アフリカではカイロに次ぐ第2位と推計されている〔Demographia: World Urban Areas & Population Projections 〕。 2014年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第74位の都市と評価されており〔2014 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook (2014年4月公表)〕、アフリカ大陸の都市ではカイロ、ヨハネスブルグ、ナイロビ、ケープタウンに次ぐ第5位であった。 世界でも最も拡大の勢いの強い都会のひとつであり、アフリカで2位、全世界で7番目に急速に成長する大都会である〔World's fastest growing cities and urban areas from 2006 to 2020 , by CityMayors.com〕。人口1億を超えるナイジェリア全土から多数の人たちがよりよい雇用や教育機会を求め集まってくる。人口増加率、人口密度、そして失業率と犯罪の多さでもナイジェリア最大。 ラゴスは本土側と、(潟湖)を取り囲むいくつかの島からなった近代的な都市である。「ラゴス」とは、ポルトガル語で「ラグーン」の意味である〔『新訂増補アフリカを知る事典』、平凡社、1991年9月1日新訂増補第1刷 p.424〕。もともとはラゴス・ラグーンに浮かぶ島にあった「エコ (Eko)」という名の小さな村だったが、この潟湖が大西洋に面した数少ない良港の一つであったことから、ヨーロッパ人、主にポルトガル人との黒人奴隷貿易などの取引の場となった。このベニン湾一帯を指して「奴隷海岸」と称したこともある。ラグーンの連なりがラゴスから、西のバダグリと東のオグン州に伸びている。また、名前はポルトガル南部にあり2千年の港町の歴史を誇る同名のラゴスに由来するという説もある。 ラゴスは1976年(実質的には1991年)にアブジャに首都が移るまでナイジェリアの首都だったが、いまでも経済的・文化的な中心都市である。また西アフリカを代表する大都市であり、英語が通じ教育水準の高い人材も多いため、多くの多国籍企業がナイジェリアを含む西アフリカの広い範囲をカバーする活動拠点をラゴスに置いている。 市内の中心部には多くの高層ビルが立ち並び、高速道路やバイパス道路等も整備されており、一見近代的な大都市といった様相を呈しているが、それらと同じようにして大規模なスラム街が雑然と広がっている。また、ラゴスは世界最悪の交通渋滞都市としても有名である。 2013年、安定性、医療、文化・環境、教育、インフラなどの項目を数値化した「住みやすい都市ランキング」では、全140都市中ワースト4位。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ラゴス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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