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ラザヴィー・ホラーサーン州 : ウィキペディア日本語版
ラザヴィー・ホラーサーン州[らざう゛ぃーほらーさーんしゅう]

ラザヴィー・ホラーサーン州ペルシア語: استان خراسان رضوی Ostān-e Khorāsān-e Rażavī)はイラン州(オスターン)。イラン北東部にあって州都はマシュハド
管下にマシュハドのほか、グーチャーン、ダルギャズ、チェナーラーン、サラフス、ファリーマーン、トルバテ・ジャーム、ターイバード、フェルドウス、ガーイェン、ハーフ、ラシュトハール、カーシュマル、バルダスキャン、ネイシャーブール、サブゼヴァール、ゴナーバード、キャラート、ハリーラーバードの諸郡を擁する。
ラザヴィー・ホラーサーン州は2004年ホラーサーン州の3分割に伴って成立した州である。ラザヴィーとはアラビア語で「リダーの」という意味であり、州都マシュハドに聖廟のあるシーア派8代イマーム・アリー・アッ=リダーに因んだ名である。
== 歴史 ==
ホラーサーンは長い歴史を通じ、幾多の王朝が支配し、あるいは興り亡びた土地であり、アラブテュルクモンゴルトゥルクマーン、などさまざまな人々が到来し、歴史に変化を与えてきた。
イラン古代の地理学者はイラン(「イーラーン・シャフル」:イラン世界)を8地域に区分したが、そのうち最大で最も繁栄していた地域がホラーサーンである。
アルサケス朝は長いあいだホラーサーンのメルヴ近郊を基盤とした。
サーサーン朝期には「パドグースバーン」という称号を持つエスパフボド(将軍)と、4つに分割した地域それぞれの太守が治めた。619年西突厥統葉護可汗サーサーン朝のDatoyan王子の守るトゥースに攻め込んだの戦場となった。西突厥の帰路を襲ったPersian Armeniaの王子Smbat IV Bagratuniによってサーサーン朝が勝利したが、中のサーサーン朝の背後を突いて東ローマ帝国を支援する役目は果たした。
ホラーサーンはイスラーム征服後、ニーシャープールメルヴヘラートバルフの各都市を中心とする四地域に分割される。651年、アラブ・イスラーム勢力がホラーサーンに侵入し、以後820年までアッバース朝の支配下にあり、896年イラン系ターヒル朝900年サーマーン朝が続いた。
ガズナ朝スルターン・マフムード994年、ホラーサーンを征服、さらに1037年にはセルジューク朝の初代スルタントゥグリル・ベグがニーシャーブールを征服している。
その後、ホラーサーンをめぐってセルジューク朝とガズナ朝の対立が続き、最終的にはガズナ朝がスルターン・サンジャルを破った。しかし1157年にはホラズム・シャー朝の支配下に入り、モンゴル帝国の侵入を受けイルハン朝の領域となった。
14世紀に入るとで()が始まり独立の旗が掲げられた1368年ティームールがホラーサーンを手に入れ、ヘラートをその首都とした。
1507年、ホラーサーンはウズベク族に征服された。1747年アフシャール朝ナーディル・シャー没後はの勢力圏となっている。
ガージャール朝の時代にはイギリスイギリス東インド会社の保護のためにアフガーンを支援し、ヘラートはイランから分割された。ナーセロッディーン・シャーはヘラート奪還を目指したが果たせなかった。最終的に1903年パリ条約によってイランはヘラートを含む今日のアフガニスタン領域への領有権主張を取り下げることになる。こうしてホラーサーンは人口稠密な東部地域がイギリス保護下に入り、残余の西部地域がイラン領として残ったのである。
ホラーサーン州はイラン最大の州であったが、2004年9月29日に北ホラーサーン、南ホラーサーン、ラザヴィー・ホラーサーンの三州に分割された(2004年5月18日国会通過、同29日護憲評議会通過)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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