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ラジウム : ウィキペディア日本語版
ラジウム

ラジウム()は、原子番号88の元素元素記号Raアルカリ土類金属の一つ。安定同位体は存在しない。天然には4種類の同位体が存在する。白色の金属で、比重はおよそ5-6、融点は700 、沸点は1140 。常温、常圧での安定な結晶構造は体心立方構造 (BCC)。反応性は強く、と激しく反応し、に易溶。空気中で簡単に酸化され暗所で青白く光る。原子価は2価。化学的性質などはバリウムに似る。炎色反応洋紅色
ラジウムがアルファ崩壊してラドンになる。ラジウムの持つ放射能を元にキュリー(記号 Ci)という単位が定義され、かつては放射能の単位として用いられていた。現在、放射能の単位はベクレル(記号 Bq)を使用することになっており、1 Ciは3.7 × 1010 Bqに相当する。なお、ラジウム224、226、228は WHO の下部機関 IARC より発癌性があると (Type1) 勧告されている。
ラジウムそのものの崩壊ではアルファ線しか放出されないが、その後の娘核種の崩壊でベータ線やガンマ線なども放出される。
== 歴史 ==
1898年、ウランの抽出残渣から分別結晶することにより、ピエール・キュリーマリ・キュリー夫妻によってラジウム226(半減期1600年)が発見された。放射線を出しているため、ラテン語の ''radius'' に因んで命名された〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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