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ラジオカー(Radio Car)とは、ラジオ放送局がリポートの拠点とする車。移動中継車ともいう。通常の中継用無線機の電波型式はナローFMが多いが、高い音質が要求される中継で使用されるラジオカーはFMカーと呼ばれワイドFMが使用される。 なお中継用無線機を搭載しておらず、放送局のロゴが描かれているだけの社用車をラジオカーと呼んでいる局もある。 == 概要 == 報道・スポーツ(特に駅伝)や、祭事・イベント・交通情報等の生活に密着した情報を屋外からリポートするために使用される。AM放送局では、NHKラジオやTBSラジオなどで使用された〔『ラジパラ』三才ブックス、2007、p39など。 〕後、1970年3月にニッポン放送が導入。中継は、リポーター(タレント・アナウンサー)と、無線技師の2人で行うのが基本だが、資格を持つリポーター、局専属のリポーター(キャスタードライバー・リポートドライバーと称する局もある。)独りだけで中継を行うことも多い。中継先にリスナーが多数集まり混乱が見込まれる場合は、現場ディレクターを加えることがある。 中継用無線機の主なメーカーは日本無線・池上通信機・東芝特機電子・日立国際電気であり、使用にあたっては陸上移動局の免許を要する。 電波が届かない等の理由で中継が困難な場合は、間にもう1台中継車を加えて2段中継をしたり、携帯電話や一般加入電話等の電話回線を使用して中継を行うこともある。番組全てを中継で行う場合や、長時間に及び かつ広範囲の移動をしない場合は、ISDNなどの臨時の電話回線を設置して伝送する方法も用いられる。 一般の電話機をそのままマイクとして使用すると、歪みやノイズなど不要な音が混ざり放送品質が落ちるため、通称コーデックと呼ばれる専用装置〔携帯電話回線では、テレフォンリポーターやテレホンハイブリッド・テレミックス・モバイルスタジオ(FOMAを利用したNEC製中継装置)等。ISDN回線ではVector(COMREX製)等。〕を電話回線に接続し、中継を行うことが多い。 この場合、コーデックを使用したもの以外は公衆回線の音声伝送帯域(300Hz~3.4kHz)がそのままの音質となる。 FM放送局(コミュニティ放送局も含まれる。)では、生中継する必要がない、予算的がない、中継用の無線局免許を取得していないか周波数が割り当てられない等の理由から、中継用無線機を所有している局は少ない。この場合は、上述した中継が困難な場合の方法でリポートを行うことが多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ラジオカー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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