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ラッパ銃 : ウィキペディア日本語版
散弾銃[さんだんじゅう]

散弾銃(さんだんじゅう)またはショットガン(Shotgun)は、多数の小さい弾丸を散開発射する大口径の大型
クレー射撃狩猟、有害鳥獣捕獲または軍用で使用される。
== 概要 ==

散弾銃は、近距離で使用される大型携行銃で、弾丸の種類によっても特性が変わるが、散弾は概ね50m以内で最大の威力を発揮する。スラッグ弾を使用した場合でもライフルに比べ、弾は遠距離までは飛ばず、貫通力も低いが、逆に言えば重大な事故が起きにくく初心者向けの銃と言える。また、構造が単純なため安価で扱いやすく、狩猟やスポーツでは多く利用されている。軍用では近接戦において多大な威力を発揮する。また、市街地で活動する警察においては射程などは必要なく、貫通力の低さも副次的な事故が起きにくいという利点になることから、好んで使用される傾向がある。
散弾銃の実包(ショットシェル)はプラスチック製のケースと金属製のリムで構成され、ケースの中にはあらかじめ多数の小さな弾丸(散弾)が封入されており、銃口より種々の角度をもって放射状に発射され、一定範囲に均等に散らばり着弾する。散弾銃と称される所以である。これ以外に一発の大きな弾体を発射するスラッグ弾という弾種も発射でき、厳密に言えば散弾銃という名称は正確ではない。
散弾は動く対象に当てやすく、面に対しては大きな破壊をもたらすが、細かな狙撃は構造上不可能で、用途的にも考慮されない。スラッグ弾では有効射程が延長され、ある程度の狙撃も可能である。
散弾はシェルの中にあるワッズと呼ばれるプラスチック製の部品とともに燃焼ガスによって射出されるが、ワッズは空気抵抗により発射後すぐに分離し落下する。散弾は直径に応じた号数があり用途によって使い分けられる。
競技としては、クレー射撃などに使用される。これはかつてはを放ってそれを撃ち落としていたものだが、動物愛護・コスト・競技としてのコンディションの同一性の確保、などさまざまな理由から変更された。現在では装置によって射出された素焼きの円盤(クレー・ピジョン=粘土製の鳩)を撃ち落とす競技になっている。
猟銃としてよく使用される。動きの速い鳥類の狩猟には小粒の散弾が使用され、対象が大型の動物の場合には大粒の散弾、あるいは単体のスラッグ弾が使用される。日本国内での狩猟用ライフル銃の所持には10年以上の装薬銃所持実績が必要であるため、ライフル銃所持条件に満たない場合には、大型動物の狩猟用にスラッグ弾と散弾銃の組み合わせで代用することになる。
クレー射撃競技や狩猟用途では、散弾の飛散パターンと速射性から中折れ(元折れ)式上下二連や水平二連銃が好んで使用される。また、多数の弾を連射するためガスの圧力や反動を使って薬莢を排出する半自動式(セミオート)や、装弾チューブの外側にあるスライドを前後させて装弾するポンプアクション式(レピータ)の散弾銃もあり、中にはこれらを必要に応じて切り替える機能がついたものある。ポンプアクション式は速射性に劣るものの、機構が簡単で送弾不良も少ないため、警察や軍で近接戦闘用武器として多く採用されている。
日本国内においては、銃身の1/2にライフリングを刻むことが許されており、銃身手前側に刻んであれば単体弾(スラッグ弾)発射時においても比較的良好な弾道が得られる。このような散弾銃のことを、ハーフライフルドショットガンと呼称し、スラッグ弾専用に販売されている。
もしスラッグ弾でなく散弾に使った場合、散弾が飛び散る円錐の角度が大きくなって威力が落ちたり、着弾のパターンがドーナッツ状になり中心部が薄くなるため無意味である上に、散弾によってライフリング自体も損傷する。
「スネークショット」という、拳銃で撃てる口径のショットシェルもある。文字通り毒蛇退治に用いるもので、散弾が威力を保つのはごく近距離にとどまる。また、通常の散弾銃と同じ口径のショットシェルを扱える拳銃も存在する。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「散弾銃」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Shotgun 」があります。



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