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ラバウル攻撃 : ウィキペディア日本語版
ラバウル空襲[らばうるくうしゅう]

ラバウル空襲(ラバウルくうしゅう)は、太平洋戦争中に日本軍が拠点にしていたラバウル連合国軍(連合軍)が行った空襲であり、ここでは特に1943年10月から11月にかけてのブーゲンビル島の戦いの援護を目的として行われた大規模な空襲を中心に述べる。一連の空襲の結果、ブーゲンビル島に対する日本軍の反攻の脅威を事実上砕くことに成功した。
11月5日と11日の米機動部隊の空襲に対する日本軍側の動きについてはろ号作戦を、1943年10月から翌年2月までの日本海軍全体の動きについてはラバウル航空隊も参照とのこと。
== 背景 ==

=== 日本軍の事情 ===
ラバウルはビスマルク諸島ニューブリテン島の北東に位置するオーストラリア軍が設営した大規模な飛行場と良好な泊地であったが、1942年1月23日に日本軍が占領した〔#多賀p.196〕。以後、後方のカビエンなどとともにソロモン諸島の戦い東部ニューギニアの戦いに於いて、日本軍の重要な基地となっていた。
一方、イギリスやアメリカ、オーストラリアを中心とした連合軍側は日本軍がラバウルを足がかりにニューカレドニアニューヘブリディーズ諸島へ進撃してくる可能性を念頭に、その出鼻を挫くためANZACへ爆撃機や機動部隊のアメリカ第11任務部隊を派遣した〔#阿部p.240〕。この時派遣された第11任務部隊司令官ウィルソン・ブラウン中将の提案によりラバウル空襲作戦が計画され、2月21日にラバウル空襲作戦を行う予定であった〔。しかし、空襲予定日の前日である2月20日に、ラバウルに進出したばかりの第四海軍航空隊の攻撃を受ける(ニューギニア沖海戦)。攻撃自体は日本側の一方的な敗戦に終わったものの、第11任務部隊も回避運動により燃料を大幅に消費したため、ラバウル空襲は断念せざるを得なかった〔#阿部p.241〕。
これ以降、ラバウルの日本軍に対する空襲の主役はポートモレスビーなどを根拠とする連合軍の大型爆撃機に移り、散発的な空襲を繰り返し受けることとなった。空襲は主に B-17 が少数単位で時を定めず来襲し〔#渡辺(2)p.46〕、他には B-26 も投入された〔。1943年に入ってからは B-24 も投入され〔#渡辺(2)p.77〕、一連の空襲は「点滴爆撃」とも呼ばれ〔#渡辺(2)p.63〕、被害自体は大したものではなかったものの〔、来襲高度が高くて容易に撃墜できない上に〔#渡辺(2)p.62〕、頼みのラバウル航空隊も夜間訓練を行っていないので夜間迎撃も上手くいかず〔、昼夜分かたぬ空襲によりラバウルの日本軍将兵の中には神経が高ぶって眠れなくなる者が現れた〔。小園安名中佐率いる第二五一海軍航空隊夜間戦闘機月光(当時は二式陸偵改)とともにラバウルに到着し、難攻不落の B-17 を撃墜したのは5月21日の事である〔#渡辺(2)p.77,78〕。
1943年春にガダルカナル島の戦いに敗れて以降、前線が伸び切った日本軍のソロモン方面での防衛線は徐々にラバウル側へと押し上げられていく。開戦以降の敗退に次ぐ敗退から体勢を立て直した連合国軍との航空戦力の差も数と質の両方の面で広がり、数の方は1943年4月の「い号作戦」に代表されるような母艦航空隊の投入が幾度か行われたが、損害が増すばかりであった〔#渡辺(1)p.13〕。やがてニュージョージア島コロンバンガラ島ベララベラ島からの撤退で防衛線はさらに押し上げられ、9月下旬からはブインなどへの空襲が激化し〔#渡辺(1)p.13,15〕、同方面の零戦隊もラバウルに後退する外なかった〔#渡辺(1)p.15〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Bombing of Rabaul (November 1943) 」があります。



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