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ラバン : ウィキペディア日本語版
ラバン

ラバン(, , )は、旧約聖書に記される人物で、イサクの妻リベカの兄弟で、ヤコブのおじに当たる。ラバンとはヘブル語で「白い」という意味である、主に男性の名前に用いられる。
== 聖書の記述 ==
アブラハムの兄弟ナホルの孫で、ベトエルの息子でリベカの兄である。アブラハムの出身地であるカランに住み、多くの家畜と奴隷を所有していた。
ラバンはイサクの結婚にあたり、ベトエルと共に、アブラハムのしもべをむかえ、親切にもてなした。
後に、イサクの家で、長子の権利をめぐって、双子の息子、エサウとヤコブが争った時、母リベカの勧めで、ヤコブは逃亡して、ラバンのもとに身を寄せる。その際には、ラバンの娘ラケルへの好意を利用した。
ラバンは下の娘、ラケルとの結婚の条件として、7年間の労働を要求した上、7年後に偽って、レアと結婚させた。ヤコブは抗議したが、さらにラケルと結婚するためにもう7年間の労働を要求した。さらに、ヤコブの帰郷の申し出も、家畜の群れを増やすために利用した。〔創世記30章〕
やがて全家族をつれて逃亡した、ヤコブ一行を追う。しかし、ヤコブとラバンは和解して、ラバンの提案で、石の柱を立てて、契約を結ぶ。〔創世記31章44節〕ラバンはそれをアラム語でエガル・サハドタと名付け、ヤコブはヘブル語ガルエデと名付けた。
ラバンはヤハウェ信仰だけはなく、占いをしたりティラフィムを拝んでいたり、異教の習慣も持ち合わせていた。〔創世記31章32節–35節〕

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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