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ラミアー(長母音を省略してラミアとも表記される)は、ギリシア神話に登場する人物や怪物、またはブルガリアの民話に登場する怪物。 ギリシア神話には以下の5つが登場するが、しばしば混同される。 # 子供をさらうという怪物。ベーロスとリビュエーの娘。本項で詳述する。 # ポセイドーンの娘。ゼウスとの間にリビアの巫女シビュラを産んだ。 # 子供の血を吸うという複数の女の怪物(吸血鬼)。 # デルポイの怪物シュバリスの別名。アルキュオネウスが生け贄として捧げられた。 # レスボス島の子供をさらう若い女の幽霊ゲローの別名。 == ギリシア神話のラミアー == ラミアー()は、ギリシア神話に登場する人物、もしくは怪物。 海の神ポセイドーンの息子ベーロスとその母リビュエーとの間の娘。元々はリビアの女王であったが、その美貌でゼウスに見初められた。結果、ゼウスの妻ヘーラーの怒りを買い、ゼウスとの間に産まれた子供を全て殺され、自身も怪物に変えられてしまった。 ヘーラーの呪いはそれだけでは終わらず、子供を失った悲しみから常に逃れられないよう、眠りさえも奪われてしまった。ゼウスは彼女が休めるよう、目を取り外して眠れるようにしてやったが、子供がいる他の母親を羨むあまり、ラミアは他人の子供を食べるようになってしまった(他にも、生まれてきた子供を喰う呪いをかけられ、その後上半身が女性で下半身が蛇の怪物になったという話や、ヘーラーに子供を殺されてしまい、哀しみのあまり怪物と化したという話もある)。 彼女は多くの場合、女性の頭と胸に、蛇の下半身を持つという姿で描かれるが、時には、男性として描かれたり、両性をもつ者として描かれることもある。人語は話せないが、代わりに美しい口笛を吹いて人を虜にする。 本来はスキタイの戦いの女神だったといわれる。またはリビアの愛と戦いの女神だったという説もある〔健部伸明と怪兵隊 『幻想世界の住人たち』 新紀元社 1988年〕。 ジョン・ランプリエールは『ギリシア・ローマ事典』の中で、ラミアーは、声は魅力的だが子供たちを殺す小さなアフリカの怪物ラミアイ(Lamiae)の原型になり、そしてそれが現在レムレース(Lemures)と呼ばれているものである、と主張した。 歴史上では、母親たちが子供への脅しに使うこともあり、子供が悪いことをすると「○○をするとラミアーが来るよ。」と言う風に使われた。 名前は「貪欲」を意味するラミュロス()からきていると言う説がある。同じ語源からレムレースがきているという説もあるが、確かではない。 ポセイドーンの娘でシビュレーの母であるラミアーともしばしば混同される。また、ラテン語に入ってからは、女の吸血鬼を意味するようにもなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ラミアー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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