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ラモトリギン(Lamotrigine、)は、抗てんかん薬の一つである。また、双極性障害の気分安定薬としても処方される。日本では2008年よりグラクソ・スミスクラインより商品名ラミクタールで販売され、適応は抗てんかん薬として、また双極性障害の気分エピソードの抑制である。 薬事法による劇薬および処方箋医薬品である。スティーブンス・ジョンソン症候群など重篤な皮膚症状の副作用があり、2012年1月には医薬品医療機器総合機構(PMDA)より、用量の多い場合に発症しやすくなるため用量遵守についての注意喚起がなされ〔、2015年には死亡例をうけて厚生労働省から安全性速報が出され用量遵守の警告を含むよう添付文書が改定された〔。ラモトリギンはグルクロン酸抱合を受け代謝されるため、バルプロ酸のようなこの代謝の阻害作用のある医薬品と併用された場合には用量は変わってくる〔。 2008年、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、199の二重盲検試験を分析し、データに用いられた24週間では、抗てんかん薬服用時の自殺念慮や自殺企図が2倍―てんかん用途では3.5倍、精神科では1.5倍―に高まることを警告した(それ以上の期間は単に未調査)。2009年4月23日以降、認可されたすべての抗てんかん薬に警告表示が追加された。日本でも、自殺企図の既往や自殺念慮を有する場合に注意書きがある〔。 ==作用機序== Na+チャネルを抑制することにより、神経膜を安定させ、グルタミン酸などの興奮性神経伝達物質の遊離を抑え、抗けいれん作用を示すと考えられている。なお、双極性障害に対して効果を示す機序は明らかになっていない。 けいれん動物モデルにおいて抗けいれん作用が示されている。抗けいれん作用は、フェニトインやジアゼパムに比べ高いとされている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ラモトリギン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Lamotrigine 」があります。 スポンサード リンク
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