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ラミナリア桿(らみなりあかん、Laminaria tent)は、子宮頸管の拡張等に用いられる、棒状の医療機器(子宮頸管拡張器)である。単にラミナリアとも呼ばれることがある。コンブの茎根〔コンブ科コンブ属の属名が「Laminaria(ラミナリア)」である。〕を原材料とするものがラミナリア桿であるが、近年ではラミナリア桿に類似した、高分子材料を原材料とする類似品も登場している。 医療機器の国際分類であるGHTFルールによれば、IからIVまでの4つあるクラス分類の中で最も危険度の低いクラスIに該当する。日本では、薬事法によって、類別「機械器具52 医療用拡張器 一般的名称:子宮頚管拡張器」に分類されている。市場に流通しているものは、放射線滅菌若しくはエチレンオキサイドガスによって滅菌済みの製品が主流であり、滅菌品はISO 13485やEU医用機器指令、日本の厚生労働省令第169号(QMS省令)などに基づいて品質管理されている。 == 原材料と形状 == 原材料は主にLaminaria digitata〔Wikipedia_en 〕の茎根である〔コンブ(医療での利用)〕。この茎根部を裁断、成型して製造される。 ラミナリア桿は、長さ6~8センチメートル程度、直径は約2~8ミリ程度の円筒形で、子宮頸管に挿入しやすい形状となっている。また、挿入部と反対側には、輪状に糸が付けられている(図1参照)。この糸は、子宮頸管に挿入された複数のラミナリアを結索するために使用されるものである。ラミナリア桿は通常複数本挿入されるが、これは、単数使用の場合十分に拡張の目的を達せないことがあるためであり、また、抜去時に外子宮口と内子宮口の間の圧でラミナリア桿本体が折損することを防ぐ意味もある。糸はラミナリア桿の抜去の際に引っ張るためのものではない(糸を引っ張ると糸が桿部を断裂させる可能性があるため、本体を鉗子でしっかり挟み、ゆっくり抜去する)。 * 日本ラミナリア桿 - 天然の昆布の茎根部、糸。長さ60mm 5種, 長さ80mm 2種。日本ラミナリア株式会社。 高分子材料製のものは、各社それぞれに特徴があるが、総じて、把持部及び膨張する桿部からなり、桿部はスポンジ状で親水性のあるものとなっている(形状の例は図2参照)。桿部の先端に30度程度の傾斜を持たせ子宮頸管に挿入しやすいように工夫されている製品もある。把持部には結索用糸がついている。 * ラミセル - ポリビニールアルコール、綿又は絹。3mm, 5mm, 10mm。日本メドトロニック株式会社。 * ダイラパンS 、ダイラソフト- 親水性ポリマー。3mm x 55mm, 4mm x 55mm, 4mm x 65mm。Medicem Technology社。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ラミナリア桿」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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