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ラモン・ムンタネー : ウィキペディア日本語版
ラモン・ムンタネー

ラモン・ムンタネー(, 、1265年 - 1336年)は、アラゴン=カタルーニャ連合王国・出身の兵士・年代記作家。(カタルーニャ会社、カタルーニャ傭兵団)の将官としての冒険を含めた生涯の年代記『Crònica』を書いた。
== 経歴 ==

ジュアン・ムンタネーとセス・ファブレガスの息子として〔、1265年にアラゴン=カタルーニャ連合王国のアルト・アンプルダー郡に生まれた。9歳の時には父親からアラゴン王ハイメ1世やカスティーリャ王アルフォンソ10世について学んだ〔。
1276年にはおそらく将軍の従者としてフランスに向かった〔。1281年1月末にはフランスモンペリエにおり、13歳だったハイメ(後のアラゴン王ハイメ2世)に仕えていた可能性がある〔。1285年にフランス軍がパララーダを破壊したが、この時にムンタネーがパララーダにいたかどうかは定かでない〔。彼の生家はフランス軍によって破壊された可能性があり、1285年以後には故郷のパララーダに帰ることがなかった〔。
1286年11月から1287年3月にはラウリーアのルジェ将軍が指揮するメノルカ島征服に参加した〔。ムンタネーは同じバレアレス諸島のマヨルカ島に落ち着き〔、1287年から1300年にはマヨルカ島の市民となった。1298年4月13日にはイベリア半島のバレンシアにいた可能性があるが、その後の1298年から1300年にはマヨルカ島で暮らした〔。
1300年には傭兵隊長のが率いる軍隊の一員として、イタリア半島の南に位置するシチリア島に向かい、シチリア晩祷戦争の過程で起こった1300年12月のメッシーナの戦いの際にはメッシーナの防御の役目を担った〔〔。1302年にはルジェ・ダ・フロー将軍が率いる軍隊の一員として小アジア(アナトリア)の東ローマ帝国に赴いた〔〔。はルジェ・ダ・フローが指揮する軽歩兵の軍隊である。アラゴン人カタルーニャ人の傭兵で構成されており、一般にはアルモガバルスとして知られている。ルジェ・ダ・フローはこの会社を東ローマ帝国のコンスタンティノープルに置き、トルコ人のオスマン帝国に対抗するギリシャ人の東ローマ帝国を支援していた。1303年9月に東ローマ帝国を離れ、1306年7月にはガリポリの防御に参加した〔。ムンタネーはその後、クンパニーア・カタラーナ・ドゥリエンを離れた〔。
1309年には結婚のためにイベリア半島のカタルーニャ地方に戻る許可を求めたが〔、1309年中頃にはシチリア島でシチリア王フェデリーコ2世からジェルバ島との統治を命じられ、1315年まで北アフリカのチュニジア沖でその任務にあたった〔。1311年春には短期間だがこれらの島を離れ、イベリア半島のバレンシアで妻をめとってから、数週間後には家族とともにジェルバ島に戻っている〔。ムンタネーはマルティとマカリという2人の息子、カテリーネという1人の娘を儲けた。
1315年にイベリア半島に戻ると、生後数週間のジャウメ(後のマヨルカ王)に同行して北カタルーニャのペルピニャンに向かい〔、執事として〔ジャウメの世話を担った。少なくとも1316年から1320年にはベルナト・ダ・サリスの代理人であった〔。1325年5月15日に年代記『Crònica』を書きはじめ〔、バレンシアの農場家屋で3年がかりで執筆した〔。この時期には高品質の布地の貿易に従事しており、バレンシアの市政参事に選出されている〔。1329年6月にはバレンシアを離れてマヨルカ島に赴いた〔。1331年にはバレンシアの市政参事に再選されたが、1332年には妻や娘とともにマヨルカ島に転居し〔、ジャウメ3世に仕えた。その後には同じバレアレス諸島のイビサ島の荘官となり〔、1336年にイビサ島のアイヴィーサで死去した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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