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ランチョス法[らんちょすほう] ランチョス法()とは、対象となる対称行列を三重対角化する手法。 コルネリウス・ランチョスによって開発された反復計算法である。クリロフ部分空間法の一つ。 == 概要 == 行列 を の対称行列とする。 これが直交行列 によって三重対角行列 に直交変換されたとする。 : ここで、 が対称であるから も対称である。 そこで、三重対角化された行列 の成分を次のようにおくことにする。
一方、直交行列 の第 列のベクトルを とすると、 の直交性から : が成立する。 また上記の直交変換はつぎのように書くことができる。 : ランチョス法とは、この関係から直接変換行列 すなわちベクトル を定めながら、それと同時に三重対角化を行っていく方法である。 行列 に値を入れ、各列を比較すると次式が得られる。 : 第 行目の式に左から を乗じると、直交性より以下のように が求められる。 : また、 がすでに求められているとすると、 はつぎのように計算することができる。 まず を : によって求める。つぎに の正規化条件 を満足させるために を : と定める。そして、 : とすればよい。 このようにして、 なる任意の初期ベクトル からはじめて順次 を計算することにより三重対角行列 を求めることができる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ランチョス法」の詳細全文を読む
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