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ランビック
ランビックは、ベルギーのブリュッセルの南西に位置するパヨッテンラント地域でのみ醸造される特色のあるビールのスタイルである。 慎重に培養した醸造用酵母を使って発酵させるエールやラガーの製法と異なり、ランビックは自然発酵で造られる。自然発酵は、ブリュッセルを縦断するゼンネの谷に自然に生息すると言われている野生酵母とバクテリアにさらされることで起こる。この珍しい工程により、ドライで、ワインやシードルのようなわずかな酸味という特有のフレーバーがビールに加わる。 == 特徴 == 培養した酵母ではなく、醸造所の中や周辺に棲息する野生酵母を使って発酵させる。その酵母の種類は86種類にも及ぶ〔。野生酵母を用いることで、ビールの発酵に通常用いられる酵母では分解できないデキストリンまでもが分解されるため、3年後には糖分が全体の0.2%ほどになる〔。ランビックは、野生酵母によってもたらされる乳酸とフェノールを由来とする特徴を持つ〔。乳酸は酸味とタクアンに似た香りを、フェノールは天然皮革に似た香りをランビックに与える〔。 他の醸造所から野生酵母が既に入った麦汁を購入して醸造を行っている醸造所のことを「ブレンダー」と呼ぶ〔。なお、正式に「ランビック」と呼称することができるのは、パヨッテンラント地域やゼンネ川沿いにある醸造所だけである〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ランビック」の詳細全文を読む
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