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ガヤルド(''Gallardo'' )は、イタリアの自動車メーカーランボルギーニが製造したスポーツカーである。 過去に存在した“ベビー・ランボルギーニ”の後継モデルとして発表された。スタイリングはムルシエラゴ同様、ベルギー人デザイナーのルク・ドンカーヴォルケによって主導されている。車名は闘牛名ではなく、18世紀スペインの闘牛飼育家であるフランシスコ・ガヤルドから採られている。 == 機構・スタイル == エンジンは、バンク角90°を持つ水冷V型10気筒エンジン。アルミ鋳造製のシリンダーブロックは、アウディ製のものとベースは同じ。重心を下げるため広いバンク角度を採用しているが、等間隔燃焼を実現するためにクランクピンを18°オフセットしている。排気量は5Lであり、1L当たり100psとなる500psを発生している。ボア×ストロークが82.5mm×92.8mmというロングストローク仕様であるため、低回転域のトルク特性に優れている。ロングストロークではあるがレッドゾーンは8,200rpmからとなっている。2006年モデルより排気系の見直しで520psへと出力が向上した。 エンジン搭載形式はミッドシップだが、これだけの出力になると2輪駆動ではトラクション確保が難しいとされたため、対策として4WDシステムが採用されている〔ただしディアブロのように、エンジンを前後逆に配置し、トランスミッションを室内センタートンネルに位置させる方法は取られていない〕。本車種における4WDシステムは、低重心化も兼ねてエンジンとともに構造限界まで下げた状態で搭載されている。また複雑な制御で知られるアウディ製クワトロシステムではなく、シンプルなビスカスカップリング式センターデフを使用しており、この点はディアブロに準じる基本構成となっている。 ボディは発売当時からアウディ製のアルミスペースフレームで構成されている〔このフレーム構造はムルシエラゴでは採用されなかった〕。ボディ単体での重量は250kgと軽量である。総車体重量は1,430kgと公称されている。ランボルギーニ伝統の低い全高は受け継がれており、全高は1,160mm〔フェラーリ・458イタリアの全高は1,210mm。12気筒モデルのムルシエラゴの全高は1,130mm〕。 本車は、日常使用の使い勝手を向上させるためスイングアップドアは採用されず、一般的な前ヒンジの横開きドアとなっている。また、2005年モデルよりフロント部車高を少し上昇させることが可能となっている(日本仕様では標準装備)。このシステムは油圧式であり、車高を上げた状態でも70km/hで走行でき、またタワーパーキングへの入庫が可能となっている。 2009年7月にマイナーチェンジが行われ、ランボルギーニ伝統の「LP」が付けられた「LP560-4」が発表された。フロントバンパー、ライト、ボンネット、リアバンパー、リアコンビネネーションランプの変更。リアフェンダーダクトの廃止。これにより、5.2L直噴エンジン(最高出力560ps/55.1kg·m)、1,420kg、4WDのスペックとなり、ドイツ国内では2009年のベストスポーツカー賞を受賞した。なお、この2009年仕様エンジンは親会社であるアウディのスペチアーレ「R8 5.2LFSI」にも採用されている。 2010年3月のジュネーブショーにてサーキット走行向けのモデルである「LP570-4Superleggera」が発表された。これは570psエンジン、1,340kg(アルミ&カーボンボディ仕様)となっている。 2013年11月に、ランボルギーニ史上最多となる総生産台数14,022台で生産を終了した〔Lamborghini Gallardo production ends on No. 14,022 autoblog 2013年11月26日〕。販売台数もランボルギーニ史上最多であった。 File:Lamborghini Gallardo LP560-4 - 006.jpg|中期型 リア File:Lamborghini Gallardo LP570-4 Squadra Corse rear-side at IAA 2013.JPG|後期型(Squadra Corse) リア File:Lamborghini Gallardo Superleggera engine2.JPG|エンジン File:Lamborghini Gallardo interior.jpg|インテリア 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ランボルギーニ・ガヤルド」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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