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ランメルスベルク鉱山、歴史都市ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システム(ランメルスベルクこうざん、れきしとしゴスラーとオーバーハルツすいりかんりシステム)は、ドイツの非鉄金属の鉱山と、それによって栄えた歴史都市、さらに採掘や冶金に活用された排水や水力の管理体系という、鉱業に関する包括的な産業遺産群を対象とした国際連合教育科学文化機関 (UNESCO) の世界遺産リスト登録物件である。1992年にランメルスベルク鉱山とゴスラーの歴史地区がまず登録され、2010年にが拡大登録された。 == 登録経緯 == この世界遺産が最初に推薦されたのは1991年10月1日のことで、その時点での対象はランメルスベルク鉱山とゴスラーの街並みのみだった〔ICOMOS (1992) f.1〕。推薦時点での名称は「ランメルスベルク鉱山とそれに付随するゴスラーの歴史的市街中心部」(Rammelsberg Ore Mine and the historie town centre of Goslar belonging to it / Mine du Rammelsberg et centre historique de Goslar) であった〔〔ICOMOS (1992) p.3(フランス語版)〕。世界遺産委員会の諮問機関である国際記念物遺跡会議 (ICOMOS) はこれに対して「登録」を勧告し〔ICOMOS (1992) f.3〕、1992年の第16回世界遺産委員会で正式に登録が認められた。 その時点での登録名はMines of Rammelsberg and Historic Town of Goslar (英語)、Mines de Rammelsberg et la ville historique de Goslar (フランス語)で、それに対する日本語訳としては、 * ランメルスベルク旧鉱山と古都ゴスラー - 堀内正昭〔堀内正昭ほか (1998) 『世界遺産を旅する5 ドイツ・オランダ・ルクセンブルク・北欧』近畿日本ツーリスト、p.70-71。ドイツ部分の監修者は堀内。〕 * ランメルスベルク鉱山と古都ゴスラー - 青柳正規〔青柳正規監修 (2003) 『ビジュアルワイド世界遺産』小学館、p.297〕 * ランメルスベルク鉱山とゴスラーの歴史地区 - 世界遺産アカデミー〔世界遺産アカデミー監修 (2009) 『世界遺産検定公式テキスト2』毎日コミュニケーションズ、p.252〕 などがあった。 のちに緩衝地域の拡張に関する「軽微な変更」が申請され、ICOMOSはこれを妥当なものとして適用を勧告し〔ICOMOS (2008) f.2〕、2008年7月の第32回世界遺産委員会で承認された〔日本ユネスコ協会連盟 (2009) 『世界遺産年報2009』日経ナショナルジオグラフィック社、p.12〕。 それに先立つ2008年1月22日に、「オーバーハルツ水利管理システム」(1999年9月20日暫定リスト記載)の拡大登録が正式推薦された〔ICOMOS (2010) p.297〕。ICOMOSはこの拡大について、世界遺産としての「顕著な普遍的価値」は認めたものの、管理面の不備などを理由に「情報照会」を勧告した〔ICOMOS (2010) p.308〕。しかし、その年の第34回世界遺産委員会では勧告が覆され、逆転での拡大登録が認められた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ランメルスベルク鉱山、歴史都市ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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