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『ラ・バヤデール』 (, 「インドの舞姫」の意) は、1877年にサンクトペテルブルクで初演されたバレエ作品である。 ロシアにおける題名は 『バヤデルカ』 ()。同じ物語で1830年にフランスでF・タリオーニ振付による 『神とバヤデール』 () が先行して作られていたため、ロシア以外では「ラ・バヤデール」の名称が一般的となっている。 == 概要 == 音楽はレオン・ミンクス、振付はマリウス・プティパ。初演はバレエダンサーのエカテリーナ・ヴァゼムの祝賀公演として行われた。主役のニキヤ(Nikiya)にヴァゼム、戦士ソロル(Solor)には後に振付家として名声を残すレフ・イワーノフが配役された。 ヨーロッパでは長らく上演されることがなかったが、1961年にキーロフ・バレエのロンドン公演で初めて披露され(このときルドルフ・ヌレエフが亡命した)、古代インドを舞台にした西欧人好みのエキゾティシズムが人気を博した。 初演時は全4幕7場という大作だったが、改訂が重ねられ現在では3幕から4幕で上演されることが多い。神の怒りに触れ寺院が崩壊し全員死亡するという初演時のラストはロシア革命後に省略され(宗教性を否定した旧ソ政府の要望ともいわれる)、アヘンによる幻覚の「影の王国」(「幻影の場」とも)で終わる版や、「寺院崩壊」を復元して主役ふたりが来世(天国)で結ばれる版など、結末が異なることとなった。ユーリー・グリゴローヴィチ版、ナタリア・マカロワ版、ルドルフ・ヌレエフ版などが有名である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ラ・バヤデール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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