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ラーセン・オープニング(Larsen's Opening)は、チェスのオープニングの1つ。デンマークのチェスプレーヤー・ベント・ラーセンが得意としていたオープニングだったため〔『やさしい実戦集』、175頁。〕、1.b3の指し手だけで「ラーセン・オープニング」という名前が付いている〔。右図は、その基本形である〔『定跡と戦い方』、200頁。〕。 割合手数が長くなるオープニングである〔『定跡と戦い方』、202頁。〕。 == 主な変化 == 1.… e5 2.Bb2 Nc6 3.e3 Nf6 4.Bb5 d6 5.Ne2 g6 6.d4 Nd7〔『定跡と戦い方』、201頁。〕 黒の1手目は他に1.… e6〔や1.… d5〔〔、1.… c5〔〔、1.… b6〔、1.… Nc6〔それに1.… Nf6〔〔等がある。 白の2手目は当然の1手。ナイトの前のポーンを進めたら、すぐ次の手でビショップを動かしフィアンケットするのが最善手〔〔。 黒の2手目では2.… d6とe5のポーンを守る手も良い〔〔『やさしい実戦集』、176頁。〕。 白の3手目で3.c4と指す手はラーセン自身が得意としていた。1970年にベオグラードで開催されたソ連チーム対世界チーム戦〔ソ連とソ連以外の国のトッププレーヤー10人が同一相手と4局ずつ対戦し、ソ連1カ国と世界との強さを競い合う大会。〕での対ボリス・スパスキー戦と同年にジーゲンで開催されたチェス・オリンピアードでの対ポルティッシュ戦でもともに白番だったラーセンが1.b3 e5 2.Bb2 Nc6 3.c4 Nf6と指している〔〔『やさしい実戦集』、174-184頁。〕。その後ラーセンは4手目で対スパスキー戦では4.Nf3と〔、対ポルティッシュ戦では4.e3と指したが〔、対スパスキー戦では17手で〔、対ポルティッシュ戦では22手でラーセンが投了している〔。 3.Nf3は3.… e4 4.Nd4 Nf6 5.c4 Bc5 6.e3 0-0 7.Be2 Re8で黒が指しやすい〔。 4.g3と指し次に5.Bg2と指すのはダブル・フィアンケットと呼ぶ〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ラーセン・オープニング」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Larsen's Opening 」があります。 スポンサード リンク
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