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リガーゼ : ウィキペディア日本語版
リガーゼ
リガーゼ(ligase)とはEC番号6群に属する酵素であり、ATPなど高エネルギー化合物の加水分解に共役して触媒作用を発現する特徴を持つ〔リガーゼ、『世界大百科事典』CD-ROM版、平凡社、1998年〕〔リガーゼ、『理化学辞典』、第5版、岩波書店〕。英語の発音に従ってライゲースと表記される場合もある〔文部科学省監修学術用語集の「学術語の訳字通則」に従うとリアーゼ、シンテターゼ、シンターゼが正式となる。投稿雑誌によっては英語読みのカタカナ表記であるライエース、シンセテース、シンセースは推奨されない場合がある〕。リガーゼは別名としてシンテターゼ(シンセテース〔)と呼ばれる。日本語ではリガーゼを指して合成酵素と呼ぶことがあるが、合成酵素といった場合はEC6群のシンテターゼの他にEC4群のシンターゼを含むので留意が必要である。シンテターゼはATPなどの高エネルギー化合物分解と共役しているのに対して、シンターゼ(シンセース〔)はリアーゼ(ライエース〔)の一種であり高エネルギー化合物分解の共役は不要である。〔合成酵素、『理化学辞典』、第5版、岩波書店〕
==概要==
リガーゼには生合成経路上で重要な酵素が多く、代表的な酵素としては
*各種アミノアシルtRNAシンテターゼ - ペプチド合成系
*アシルコエンザイムAシンテターゼ - 脂肪酸合成系
*アスパラギンシンテターゼ、グルタミンシンテターゼ - アミノ酸合成系
などが挙げられる。
リガーゼの基質となる高エネルギー化合物はATPがほとんどであるが、GTPNADなどもある。リガーゼはこれらの高エネルギー化合物と他の基質とがアデニル化,リン酸化,またはピロリン酸化された活性中間体を経由するとともに、加水分解により発生する自由エネルギー変化を駆動力にして触媒反応が生成側に進行する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「リガーゼ」の詳細全文を読む



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