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リシュリュー級戦艦(リシュリューきゅうせんかん、Richelieu class battleship)とは、ワシントン海軍軍縮条約における代艦建造規定に基づきフランス海軍が建造した戦艦。第二次世界大戦前に完成しないまま、未完成状態のままで米英各国軍と戦闘を交えた稀有な艦歴を持つ艦である。 == 概要 == ダンケルク級戦艦建造により、近代戦艦を獲得したフランスだったが、地中海での仮想敵であるイタリアが旧式弩級戦艦4隻の近代化改装と平行して、15インチ砲搭載高速戦艦(後のヴィットリオ・ヴェネト級)の建造を開始し、ナチス・ドイツも26,500トン型戦艦(後のシャルンホルスト級)に続いて戦艦ビスマルク級の建造に踏み切ったため、フランス海軍は前級の拡大発展版である本級2隻の設計・建造に踏み切った。後日、条約明けに伴い、改良型の3・4番艦の建造にも着手した。 艦の形状はダンケルク級と同様に4連装型式の主砲塔2基を艦前部に集中配置し、4連装砲塔を前後に間隔を空けて装備し、砲塔の間に補助機械室を配置して主砲塔被弾損傷時の被害拡大を防ぐ構造にしたのも同様だが、ダンケルク級を運用した経験に基づき、不具合を改良した。 *副砲の両用砲を廃止し、対軽艦艇用砲と高角砲に分ける *水上機格納庫が副砲の射界を狭めるために副砲の配置を変更。 また、戦後各国で普及した後檣(Mast)と煙突(Stack)の機能を合体させたMACKを先駆けて取り入れた点は今日でも評価できる。主砲口径は「1931年型 正33cm(52口径)砲」から発展し「1935年型 正38cm(45口径)砲」に拡大されている。また、艦後部にはラ・ガリソニエール級軽巡洋艦にも採用された「1930年型 15.2cm(52口径)砲」を3連装砲塔に収め、後部甲板上に三角形状に配置した他、1930年型 10cm(45口径)高射砲を連装砲架で片舷3基ずつ計6基12門を搭載した。 さらにインドル・スラ式ボイラーは従来のボイラーとは全く違った構造で小型化が可能であり、防御力の向上に寄与している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リシュリュー級戦艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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