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リスペリドン : ウィキペディア日本語版
リスペリドン

リスペリドン(英:Risperidone)は、ベルギー製薬会社ヤンセンファーマが開発したセロトニン・ドーパミン拮抗薬(SDA)と呼ばれる種類の非定型抗精神病薬である。略称はRISまたはRPD。
== 概要 ==
従来の抗精神病薬陽性症状には効果が見られたものの、陰性症状(感情的引きこもり、情動鈍麻など)に対しては満足する効果が挙げられていない上、錐体外路系副作用が高頻度で発現する問題があった。選択的なセロトニン5-HT2受容体拮抗作用を持つケタンセリンと従来薬を併用したところ、これらの問題が改善されたり、弱まった。単一化合物で錐体外路系の副作用が少なく、陰性症状に対しても有効な新薬として1984年に合成されたのがリスペリドンである。
ドーパミンよりセロトニンに強く働きかける特徴をもつ(薬理作用の項を参照)。また、少量でも優れた効果を発揮し、強力な鎮静作用をもつ。
リスペリドンは精神全体の高ぶりを抑える作用がある。日本国内では1996年4月に統合失調症に用いる治療薬として承認されており、アメリカでは統合失調症に加え、躁病自閉症においてもFDAから承認を受けている。ただし、適応外の処方が頻繁になされる薬剤であり、強い不安感や緊張感、睡眠障害強迫性障害引きこもりなど様々な精神症状に対して処方される。
薬価は1mg錠で1錠あたり40.90円と、他の非定型抗精神病薬より割安であるが、持続性注射剤であるリスパダール・コンスタに限ると、その薬価は約23,000〜38,000円と極端に高額である。また、薬価が更に安い、多くのジェネリック医薬品が発売されている。第二世代抗精神病薬に分類される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「リスペリドン」の詳細全文を読む



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