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ダイニングキッチン(dining kitchen)は、台所(kitchen)と食堂(dining room)の機能を1室に併存させた部屋のことで、和製英語である。略称は「DK」。 ==概要== 1951年に建設省が定める「公営住宅標準設計」の規格51C型において、台所を広めに作って食事室と兼用とし、居室2つ(6畳、4畳半)を配する間取りが確立された。 規格51C型は西山卯三の住宅研究の成果に基づくもので、人間らしい暮らしのため食事の場所と寝る場所は分けるべきであり(食寝分離)、またプライバシーの観点から夫婦と子どもの寝室は分けるべきである(就寝分離)、という2つの原則によっていた〔高田光雄「日本における集合住宅計画の変遷」P41-42〕。食事室兼用の台所(後にダイニングキッチン)を設けることで、寝室とは明確に区別された食事の場所を確保したのである。 ダイニングキッチンを持つDK型の間取りは、1955年に設立された日本住宅公団の標準設計(2DK55型)にも採用された〔集合住宅誕生物語〕。従来の一般の庶民住宅では、畳敷きの茶の間でちゃぶ台を囲んで家族が食事をしていた。それに比べ、テーブル式の団地のダイニングキッチンはモダンな生活の象徴と受け止められた。実際には調理のスペースと食事のスペースを兼用とし、住宅の面積を節約するための苦肉の策でもあった。 DK型の間取りは公団住宅をはじめ、民間のマンション、戸建て住宅などにも採用されるようになり、広く一般に普及した。 さらに生活水準の向上とともに、ダイニングキッチンよりもゆとりのある広さの部屋として、リビング・ダイニング・キッチン(略称「LDK」)が作られるようになった。居間・台所・食堂の機能を1室に併存させた部屋である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダイニングキッチン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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