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HTTPリファラ()あるいは単にリファラは、HTTPヘッダの1つで、インターネット上の1つのウェブページまたはリソースから見て、それにリンクしているウェブページやリソースのアドレス〔通常はURLだが、より汎用的にはURIや国際化されたIRI〕を指す。リファラを参照することで、どこからそのページに要求が来たのかを知ることができる。リファラをログすることでウェブサイトやウェブサーバで訪問者がどこから来ているかを把握でき、プロモーションやセキュリティの目的に使うことができる。リファラの活用はクロスサイトリクエストフォージェリ対策としても一般的だが、リファラが無効化されているとそのようなセキュリティ機構は働かない。リファラは一般に統計的用途に使われている。 デリファラとは、要求を起こすべくクリックされたページを目標ウェブサイトが識別できなくするため、要求から元のページ(サイト)の詳細を除去する手段である。 ==詳細== あるページにあるリンクをクリックして別のウェブページを訪れるとき、リファラはそのリンクが置かれているウェブページのURLである。 より一般化すると、リファラはその要求を発生させる原因となったアイテムのURLである。例えば、或るウェブページ内に画像を表示するとき、リファラはそのHTMLページのURLとなる。ウェブブラウザからウェブサーバへのHTTP要求の仕様上、リファラフィールドはオプションである〔「」RFC 2616 § 14.36〕。 ほとんどのウェブサーバには全トラフィックのログがあり、ブラウザが要求毎に送信したHTTPリファラを記録している。ウェブログ解析ソフトの多くはこの情報を処理できる。リファラ情報はユーザーのプライバシーに関わる場合があるため、リファラ情報を送信しないよう設定できるブラウザもある。プロキシやファイアウォールソフトウェアにもリファラ情報をフィルタで除去できるものもあり、外部に公開していないロケーション情報を漏らさないようにできる。このことは問題を発生する要因ともなる。Webサーバはサイトの一部について、正しいリファラを送ってこないブラウザに対してアクセスをブロックしていることがある。これはディープリンクを防いだり、画像の不正使用(直リンク)を防ぐためである。プロキシソフトウェアの中にはそのサイトのトップレベルのアドレスをリファラとして与えるものがあり、ユーザーが最後に訪問したサイトを暴露することなく問題を回避できる。 最近では多くのブログはリファラ情報を公表し、あるブログにリンクしているサイトにブログ側からもリンクすることで会話を広げようとしている。これを悪用し、スパマーのサイトへのリンクを大量に貼らせるリファラスパムが登場している〔(アクセス解析を利用した悪意ある宣伝手法 「リファラースパム」) - Markezine(2008年8月20日).2013年12月1日閲覧。〕。 アダルトサイトなどの有料サイトの多くはコンテンツを守る目的でリファラ情報を利用している。すなわち、ログインしないと参照できないなどの極少数のページからのアクセスのみを許可するのである。これにより、協力関係にあるアダルトサイト間での素材の共有が容易になる。このようなサイトへのフリーなアクセスを実現する手段としてリファラスプーフィングがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「HTTPリファラ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 HTTP referer 」があります。 スポンサード リンク
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